僕の職場には、同じく親の介護をしながら働く同僚がいます。
時々、情報交換をしながら、励まし合ったりしているのですが、
先日、その同僚が、
「仕事の量や責任は増える一方なのに、
親の通院に付き添うために仕事を休まないといけないし、
自分の時間もなかなか取れない。」
と、悩みを打ち明けてくれました。
確かに少し前までは僕も全く同じ気持ちでいました。
でも…今は少し違う気持ちが芽生えていることにふと気付きました。
実はこの2ヶ月間、
来年度の事業を左右する大事な仕事に取り組んでいて、
連日残業の日々が続いていたのですが、
その間、何度も母親が体調を崩して、
その度に「早く帰って来てほしい」と連絡を受けるものの、
どうしても帰れない時もあって、
正直、身を引き裂かれるような思いで仕事をしていました。
色々と考えることもあったのでしょう、
療養中の父親も精神的にだいぶ疲弊しているようでした。仕事でクタクタになっても、
家に帰ると母親の介護は全て引き受けて
父親には体をしっかり休めてもらい、
翌朝、神棚に「留守の間、両親を守ってください」とお願いして
また会社に行くという毎日。
そんな毎日を過ごす中で、
必然的に自分のためだけに費やす時間は少なくなりましたが、
精一杯、情熱をかけて仕事に取り組む時間も
家族のためにご飯を作る時間も
母親の手足に保湿クリームを塗る時間も
全部、愛おしい自分の時間だな、と思うようになりました。
もちろん、皆さんご存知のとおり、
登山や旅行に行って、
思いっきりレスパイトさせてもらっていますし、
神棚に向かう時間や、こうしてブログを書く時間もちゃんとある訳で。
感謝しなきゃな〜と思うと同時に、
まだまだ!
会社にも社会にも、もっともっと貢献していくぞ!
という熱い気持ちをフツフツとたぎらせています。
そんなふうに自分なりに妥協なく毎日を過ごしていれば、
この世界のそこかしこに散りばめられた幸せを
一つひとつ手に取って感じていけるのかもしれませんね。
抱きしめたいぐらい大好きな厳島神社の青銅の狛犬。
頭の上に積もった雪でおどけてみせて笑わせてくれました。
おかげで祈祷前のドキドキが少し和らぎました(笑)
毎回とてもたくさんのことを感じさせてくれる宮島。
これからも足繁く通うことになりそうです。
次はふらり一人旅もいいかな。
また来る日まで!
※レスパイトとは、一時的中断、休息、息抜きのことです。