犠牲祭と強盗 | Dearわがままポメラニアン

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一応国際恋愛ブログのつもり。犬は出てきません。

モロッコでは先日、イスラムの年間最大行事、犠牲祭が行われていた羊

 

私も数年前に犠牲祭をモロッコの彼の実家で過ごしたことがある。朝早くに男たちが羊を殺して解体し、女たちがその肉を調理して家族みんなでそれを食べる。

 

その時は知らなかったのだけど、犠牲祭前後はモロッコ国内で強盗などの犯罪が多発するのだとか。

 

というのも犠牲祭で殺す羊を買うお金を工面できない男どもが強盗に走るから。

 

で、つい先日彼氏から強盗に遭ったという連絡が・・・ガーン

 

人混みの中で突然後ろから頭を殴られて、気絶している間にスマートフォンと有り金を盗られ、2日間病院で手当てを受けたのだとか。

 

彼氏、お金持ってないのにな〜。

 

でも、よく私が日本からGAPやユニクロの服を持って行ってあげていたので、そんなモロッコ基準では小綺麗な格好をしていると金持ってると思われて狙われやすいのかもしれない。

 

モロッコは本当にファッション後進国で、特に男性は民族衣装でなければチグハグな洋装をしている人が多い。市場へ行くとヨーロッパでかき集めてきた古着を山積みにして売っている店があるのだけど、そういう店でサイズの合うものを適当に買って着ている人が多いから。

 

それにしても、神に捧げる羊を買うために強盗を働くなんて本末転倒もいいところ。

強盗してでも神に媚びたいのか?

 

何かこの宗教は大きな欠陥があると言わざるを得ないし、犠牲祭にしろ断食にしろこの宗教が始まった7世紀頃ならともかく現代にはそぐわない部分が多く弊害の方が大きいと思う。

 

昔は遊牧民が多かったから飼っている羊1頭を犠牲にするくらいどうということはなかったのだろうけど、今は市場に犠牲祭のための羊を買いに行くのが一般的で、値段は最近は1頭数百ユーロにもなり、平均的なモロッコ人にはかなり痛い出費。

 

羊を買うお金が無いなら無しで済ませばいいだけの話なのに「足るを知る」的な発想はないんだよね。