鶴見岳の山上に、鶴見岳と由布岳の関係が書いてあった

 

要約すると以下の通り

 

鶴見岳(女山)は美人さんで、二人の男(男山)が言い寄っていた

 

ひとりは祖母山(そぼさん)で、そのライバルが由布岳

 

由布岳が鶴見岳を射止めて、祖母山は涙を流して去っていった

 

その涙が志高湖(しだかこ)となった

 

鶴見岳と由布岳の燃え上がる愛が温泉となって別府と由布院に湧き出ている

 

鶴見岳と由布岳の恋物語伝説

 

 

いい話じゃないか!

 

鶴見岳山上には、夫婦岩や縁結び童子などが祀られ、雰囲気を高める

 

山上での札所巡りや七福神参りはちょっとしたエンターテインメント

 

 

観光スポットって本当にいいころかげん

 

鶴見岳が女山で、由布岳が男山って、誰が決めた?

 

鶴見岳山頂にある火男火売神社

火男火売神社 23-06-07

山頂では十二番の札所になっているが、他の札所とは格が違う

 

山頂にあるので上宮であり、火男火売神社(ほのおほのめじんじゃ)の源である

 

火男火売神社は式内社であり、格が高く、ご神体は鶴見岳である

 

祀られている祭神は、火之加具土命(ほのかぐつちのみこと)と火焼速女命(ひやきはやめのみこと)であり、前者が男神で後者が女神である

 

鶴見岳の2つの山頂を男女、つまりは夫婦に見立てたわけだ

 

 

一方、由布岳は宇奈岐日女神社のご神体である

 

こちらもご参照ください

 

 

延喜式によれば、鶴見岳は夫婦、由布岳は女、となるわけで、

 

祖母山も男じゃなく女(神武天皇の祖母であるトヨタマヒメ

 

夫婦に言い寄る女二人じゃ、山崎豊子の「華麗なる一族」もびっくり

 

観光スポットはこのようにして出来上がるのか?

 

 

今日の由布岳

今日の由布岳 23-06-07

鶴見岳山頂から。まったく形が違って見える