みなさんは
「ビッグイシュー」
という雑誌をご存知ですか?
先日、久しぶりに東京・錦糸町の駅で見かけたので買いました。
なんと創刊200号目!
もう創刊されてから9年が経つようです。
私が初めてビッグイシューを知ったのは6~7年前。
当時勤めていた会社が東京の中野にあったのですが
駅前でよくオジサンがこの雑誌を売っていたのです。
路上に敷物。その上に雑誌を大切そうに並べて
地味なオジサンが無言で売っていました。
聞いた事もない雑誌。その上、表紙はハリウッドスター。
オジサンの風情と、ハリウッドスターの表紙がとてもちぐはぐで
「なんだろう?」と思っていました。
それからしばらくして知ったのですが
ビッグイシューはホームレス支援のためのプロジェクトでした。
今から20年以上前にロンドンで誕生。
現在、世界の9カ国で独自に編集&販売されているそうです。
仕組みはこう。
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定価300円の雑誌をホームレスである販売者が路上で売り、
160円が彼らの収入になります。
最初の10冊は無料で提供し、その売り上げ(3,000円)を元手に、
以降は1冊140円で仕入れる仕組みです。
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要するに、ホームレスの方は出資金なしで
ビジネスを始められるのです。
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最終ゴールは、お金をためて
路上生活を脱出。
安定した仕事と住む場所を確保。
普段、雑誌は買わないわたしですが
このビッグイシューだけは別。
内容もいいんです。
クオリティが良いというか。
取り扱うテーマ(社会のいろいろ)も知的でいいし
文章も誇張がなくてシンプルで好きなスタイル。
その上、1冊買う事で、販売者さんを直接支援できます。
ビッグイシューの販売者さんは
ホームレスの方々なわけですが、皆さんとても丁寧で親切。
おつりもちゃんと用意してくれてます。
売り方もそれぞれ個性があり、折り鶴をいっしょにくれたり
中には、自分のストリートペーパーをくださる方も。
小学生のころ、新聞をみんなで作りませんでしたか?
そういう雰囲気の、手書きで自分なりのニュースを
A4 1枚にまとめたものでした。
売る工夫というよりは、買ってくれた人への「お礼」に近いものばかり。
雑誌を買うと聞ける販売社さんからの心のこもった
「ありがとうございます」の声。
私も「がんばってください!」と伝えます。
今はいろんな形の社会支援があります。
街頭募金をはじめ、何かを買うとその数パーセントが募金されるもの。
でも直接支援できるものって意外と少ないと思います。
「この募金って結局はどう使われるのかな?」と
疑問になってしまうものも。
ちなみに表紙に掲載されるスターは
すごいですよ。
ジョニー・デップ、モーガン・フリーマン、
レディー・ガガ、ダライ・ラマまで!
表紙だけではなくインタビュー記事も掲載されます。
(みなさんチャリティー!)
200号目の表紙は、これまでの表紙が小さくコラージュされているもの。
よく見ると、本当にすごい人たちばかり。
そんな中、見つけましたよ。
ブ、ブルーナちゃん!?
確かに有名だけどね・・・
そしてゆっくり他も眺めて行くと・・・
またもやブルーナちゃんっ?!
2回も表紙を飾った有名人は少ないはず。
それがブルーナちゃんとは・・・
なかなか良い雑誌なので、みなさんも
見つけたらぜひチェックしてみてくださいね。
あ、本屋さんにはありません。
各地の街角に立つ販売者さんから買えます。
あたたかい気持ちで1冊を♪