最後の同潤会アパートである、
同潤会上野下アパートの解体が
いよいよ5月から始まります。
昭和4年の建築なので、
今年で84年の長寿マンションなのですが、
とうとうお役御免となりました。
欧米各国では、築年数が経過する程、
物件の価値も上がっていくのが一般的である。
日本の様に、新築の時の価値が最大で、
その後は下がる一方。というケースは、
新築嗜好の日本ならではの考え方なのです。
とある大手不動産業者の話を聞くと、
旧耐震の物件はそれだけで取り扱いをしない、
というところもある様です。
世界的な観点からすると、これは全くナンセンスであり、
供給者どころか、仲介者理論でエンドユーザーの購入する
物件が誘導されるのは、何とも違和感を感じます。
その誘導に左右されないで、
と言うのも非常に難しいかもしれませんが、
少なくとも、古いからNG、と言う様な、
一方向から物事を見るのではなく、
もっと俯瞰して、
リスクを把握して、
購入して頂きたいと思います。
中古マンションを購入してリノベーションを
行うには、その専門家ととともに歩む事が、
何よりも大切なのです。
和泉
