その名の通り、柿で染めるので、
茶褐色の何ともいえない柔らかな色に染め上がります。
染色液に浸すと、そこから酸化が始まり、
徐々に色が深みを増すらしいのですが、
さらにサンサンと照る太陽のもとで乾かすことで、
色が濃くなるだけでなく、革のように素材もぱりっと強くなるそうです。

染色時の条件によって差はありますが、
2年ほどかけて徐々に変化していくこともあるため、
長く使っても飽きがこなくて良いですよね。
新築の木造住宅は、
はじめは白っぽい木そのものの色をしていますが、
日を追うごとに色がくすみ、年十年も経つと
こげ茶色の外観になっていきます。
そんな変化を見る楽しみにも共通するのかな、と思うと
かなり楽しめそうです。
時が経って良いものがやっと完成する、
なかなか大衆受けしないかもしれませんが、
そんなモノって実は、変化途中も楽しめる
お得感あるものなんじゃないか、と個人的には思います。
