(サマサの村)
村長:ゆっくりしていきなされ。
魔法…? なんですかなそれは?
ロック:ティナ、なんもないところにちょっと見せてやって。
ティナ:ブリザド!
ロック:これ。
村長:............あ、すまん寝てた。もう3ヶ月寝てないから。
ロック:どんな嘘だ!死んじまうだろ!ティナもっかい。
ティナ:サンダー!
村長:もう食べられない...
ロック:即夢見るな!!
(村はずれの家)
わしになんの用ゾイ?
しょうがいをかけてモンスターの謎を追いつづけるじゅんすいな夢を持った老人……「ストラゴス」
ストラゴス:幻獣? 幻獣… んー 久しく聞かなかった言葉じゃゾイ。
ロック:知っているんですか?
ストラゴス:いや、知らぬ。知らん 知らん…
わしゃ な~んも 知らんゾイ。
(インターセプターを含む4人で輪になって話す)
ロック:あやしい……
おじーちゃーん!!
少女:登場からのお尻キーック。
ストラゴス:あた、あた、あた まったく…なにをするんじゃ。
その絵ふでは、すべてのものをキャンバスにえがきだす…
森、水、光そして、人の心までも「リルム」
リルム:おじいちゃん。誰、そこの人? 新しいお客さん? この人も魔法をつかう人なの?
ストラゴス:あわわっ こら!
リルム:まあ かわいい犬。
シャドウ:よせ。かみつかれるぞ。
ロック:そうそう今の俺みたいに訳もなくな。俺は慣れたからもう痛くないけど。
ティナ:噛まれるのに慣れるってあるの?
ロック:ティナにも分かる時が来るさ。
ティナ:私は今知りたい...
ストラゴス:奥に入ってなさい。
リルム:なんでなのよ~! この、がんこジジイ!!
ストラゴス:いいから行くのじゃ!
リルム:はーい。(インターセプターを連れていく)
ストラゴス:これこれよそさまの犬を…
リルム:イ~ッだ!!
ストラゴス:まったく、もう…
すまんゾイ。
シャドウ:かまわん。人にはなつかない犬なのに…
ストラゴス:すまんがきっと力にはなれんぞ。
ロック:そ、そうですか…
ストラゴス:ここは、どこにでもあるいなかの村に過ぎぬ。
幻獣などといった話とは、ま~ったく関係ないのじゃ。
ロック:う~む。この村には、なにかあるな…
ティナ:しばらく様子を見ましょう。
ロック:では、私たちはこれで…
ストラゴス:なんの役にもたてんで、すまんかったの。
シャドウ:インターセプター! 行くぞ!
リルム:インターセプターちゃんまたリルムとあそぼうね。
ストラゴス:いや~、よい天気じゃの。
ロック:ん? 何の声だ?
子供:ファイア!! ファイア!!
ロック:ファイア?今ファイアって言ってたよな?あんな子供が魔法を...?
子供:んが!? やべえ!
ロック:あ!待て!へーい捕まえた。すいませんねぇ最近失敗続きの俺だけど足だけは速いんですわ。
お前、ファイア唱えてたよな?
子供:しししししししししししししししししししししししししししししし知らないけどね!!!
ロック:もう動揺丸出しじゃん!普通の人間そんなし言わないから!
子供:え?知らない?この村いまし連打ブームなんだよ!?
ロック:どんなブームだ!し連打してなにが楽しいんだ!
子供:あ!バイトの時間だ!!
ロック:待て待てお前みたいな子供がバイトってなんだよ!
子供:力仕事。
ロック:いやお前に力仕事させるそいつなんなんだよ!俺がこらしめてやるよ!
ティナ:がんばってね...
ロック:応援しなくていい多分嘘だから!あっ行っちゃった。なんだあいつ?
ロック:ん? 何の声だ?
子供:ママー、いたいよー
母親:はいはい。ケア…(ロックと目が合う)
薬はどこかしら…
子供:ママー ケアルしてよー!
ロック:いらっしゃいー!世にも珍しいケアル屋だよー!こちらのキレイなお姉さんがケアルをかけちゃうよー!
今なら1回無料キャンペーン中だ!
子供:かけてかけてー!
ロック:お、きみケアル知ってるの?
母親:いけませんケガは自分の力で治さないと!魔法なんかに頼ってたら強くなれないわよ!ほら行くよ!
ロック:.........えー私は「ケアルをかける」としか言ってません。
普通の人ならなんのことか分からないはずです。
それをお母さんは魔法、しかもケガを治す魔法ということまで知っていた...ロック.コールでした。
ティナ:誰と話してるの?
ロック:...オペラで練習してるの見てやってみたかった。
(道具屋)
老婆:実は、リルムちゃんはストラゴスの本当のマゴではないんじゃ。
なんでも、友人の子供だとか。うわさじゃがの。
ティナ:えっ?
ロック:いや、だとしてもそういうのあんま言わないほうがいいよ?
俺なあストラゴスとリルムって似てないと思うんだけどとか言ってないから!
老婆:うんでも、リルムちゃんはストラゴスの本当のマゴではないんじゃ。
ロック:だから言うなって言ってんの!
老婆:...............リルムちゃんはストラゴスの
ロック:もういいよ!!
(宿屋)
ロック:よし、今日は泊まるか。ちょうどベッド4つあるし。
シャドウ:インターセプターは俺のベッドの横でいい。
ロック:じゃあおやすみー。
...なあティナ、シャドウ、あのまま寝るんだな。
ティナ:本当。脱いだとこ見たことない。
ロック:あれはきっと臭いぜ。
ティナ:うん。ロック以上かも。
ロック:あっ俺が臭いのは確定なのね。
(深夜の宿屋)
(ストラゴスが入ってきてロックを叩き起こす)
ストラゴス:大変じゃ! リルムが!
ティナ:リルムちゃんが!?
ストラゴス:そうなんじゃ! リルムが火事になって、近所の家がまきこまれて…あややや……、何が何だかわからなくなってきたゾイ!
ロック:なるほどな!全部分かった!
ティナ:ロックすごい!
ストラゴス:とにかく! 手をかしてくれんか!
ロック:シャドウ!
(無視するシャドウ)
ロック:シャドウ!シャドウ!シャードーウ!シャドウ!シャシャドウ!ドウドウドウ!シャシャシャドウ!
シャシャシャ!ドウドウドウ!シャシャシャシャシャシャシャシャシャドウ!
(ガブッ!)
ロック:噛まれてるけど関係ない!シャドウ!シャドウ!(めちゃくちゃ揺らす)
ロック:あ、落ちた。死んで...ないよな?ったくしょうがねぇな!
(皆出て行く。インターセプターも付いて行く)
シャドウ:インターセプター…どこだ!?
ストラゴス:リルムが! あの家の中にいるんじゃ!
リルムー!!
ロック:ちくしょうこんな一刻を争う時にシャドウのせいで遅れた!
ティナ:ロックのせいでもあると思う...
(魔法を唱えるストラゴス)
ロック:それは!?
村長:魔法は禁じたはずじゃ!
ティナ:魔法!?
ストラゴス:そんな事……!! リルムが中にいるのじゃゾイ!
――:村長!
村長:うむむ…いたしかたあるまい。はなれていなされ。
(ブリザド!)(ブリザド!)(ブリザド!)
(更に燃え上がる)
ストラゴス:だめじゃ 火の勢いが強すぎるゾイ!
村長:この家には、ほのおのロッドがつんであったから…
ロック:シンプルになんでだよ!
ストラゴス:わしが行くゾイ!
ティナ:待って、私も行くわ。
ロック:そうだぜ、じいさん。みずくさいじゃないか。
ストラゴス:何をいう! わしはじいさんと呼ばれるほど老いぼれてはおらんゾイ!
ロック:急ごう!
ロック:火のまわりが早いな。
ティナ:今にもくずれてきそう…
ストラゴス:はやくリルムを見つけないと!
ロック:ううアチィ...ティナ俺にちょっとブリザ...いやなんでもない。ここで倒れる訳にはいかないよな。これぞ学習能力!
ティナ:モンスターよ!ブリザラ!
ロック:ブリザラがかかったモンスターにちょっと近づいとこ。あー涼しい。
ストラゴス:分かれ道じゃゾイ!
ロック:.....こっちだ!!
よっしゃー!正解!宝箱!!
ティナ:ロック!!目的が違う!戻りましょう!
(大きな火の玉のモンスターがいる)
ロック:火を放ったのはこいつか!?
ストラゴス:どくんじゃ!アクアブレス!
ロック:口から水のブレス出した!?それって...よだれ?
ティナ:考えたくないけど...効いてるわ!私も!ブリザラ!
ロック:よーし!あいかわらず俺なんもしてないけど倒した!
ストラゴス:リルムは! リルムはどこじゃ~っ!!
(バウ!)(リルムを安全な場所に引っぱるインターセプター)
ストラゴス:リルムー!!
(大きな音をたてて出口が崩れてしまう)
ロック:うわあ間に合わなかった!!
(火の中全員倒れてしまう)
(モンスターを食い止めるインターセプター)
(そこへシャドウが降りて来てモンスターを一掃した)
シャドウ:脱出するぞ。けむりだま!
ロック:いやー本当に危なかったなあ。シャドウどうやって脱出したんだ?
シャドウ:このけむりだまがあれば簡単だ。
ロック:知れば知るほど凄い奴だなあ。お前ってもしかして、無敵?
シャドウ:まあ...無敵だ。
ロック:無敵なんだ!!
ストラゴス:よくなったかの?
リルム:うん。おじいちゃん。
ストラゴス:この人達のおかげじゃ。
リルム:ありがとう。
ストラゴス:しかし…恥ずかしいところを見せてしまったようじゃな。
ロック:ここの人は、皆魔法を使えるようだが、いったいこの村は…?
ストラゴス:ここは……魔導士達の村。
昔、人間は魔石から魔導の力をとりだした。
そして魔法を使えるようになった人間が魔導士とよばれる人。
ロック:魔導士はもうこの世にいないと思っていました。
ストラゴス:魔大戦の後、幻獣達は封魔壁の向こうに結界をはりそこにかくれ住んだ。
自分達の魔導の力を利用される事を恐れたのじゃ。そして、残ったのは人間だけ。
普通の人間達が最も恐れたのが魔導士達の力。皆、魔大戦の悲惨さが身にしみておるからの。
そこで行われたのが魔導士狩り。不当な裁判により魔導士達は次々と殺されていったのじゃ。
ティナ:魔法を使えること以外何も変らない人間なのに……
ストラゴス:その時に逃げ出しこの土地にかくれ住んだ魔導士達がわれわれの先祖じゃ。
血がうすまり、魔導の力はだいぶおとろえたが、なんらかの形でまだ残っておる。
ティナ:もし、よければ…私達に協力してくれませんか?
ストラゴス:幻獣がどうのと言っておったな。
リルムの命をすくってくれた恩を返さなくては。その幻獣さがし、わしも手伝うゾイ。
リルム:リルムも!
ストラゴス:だめじゃ。
リルム:リルムもリルムも!
ストラゴス:だめじゃだめじゃ。
リルム:リルムもリルムもリルムもリルムも!
ストラゴス:だめじゃだめじゃだめじゃだめじゃだめじゃ。
リルム:あーひとつ多い!おじいちゃんの負けー!
ストラゴス:くそーやられたー!しかしだめじゃ。
リルム:リルムつまんない……
ロック:(なんだったんだ今のゲーム...)しかし、どうすれば?
ストラゴス:む~~この島に幻獣が逃げ込んだのなら、村の西にある山かもしれんゾイ。
ロック:山?
ストラゴス:強い魔力をおびた山ゾイ。伝説では、幻獣の聖地と言われとる。
ティナ:暴走した幻獣達は、その魔力に引きよせられた…?
(出て行くシャドウとインターセプター)
ロック:行ってみよう。
リルム:リルムつまんない……
(外のシャドウにお礼を言おうとするストラゴス)
シャドウ:カン違いするな。こいつのためだ。
ロック:出ていくのか?
シャドウ:俺は、俺のやり方で幻獣をさがす。
(インターセプターをなでるリルム)
シャドウ:インターセプター! 行くぞ!
ロック:じゃあな!お、インターセプター振り返ってる。よっぽどリルムが気に入ったんだな。
また振り返った。お、また振り返った。
ロック:やっと行った...何回振り返った?
ティナ:67回。
ロック:よく数えてたね...
リルム:インターセプターちゃーん!
ロック:呼ぶな!!また来ちゃったらどうすんだ!
つづく...