連続FFコント小説「えふろく」~サマサの村2~ #39 | まるごとゴトウまるまる

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FFとスパガとお笑いを愛するゴリゴリの障害者!不定期で自作のコント、時に漫才の台本を公開しています!過去ネタめっちゃあるから見てみて!
声を出せない僕の代わりにネタを演じてくれる方募集中!あっしの頼み聞いてやってくだせえ

            (深夜の宿屋)

(ストラゴスが入ってきてロックを叩き起こす)


ストラゴス:大変じゃ! リルムが!

ティナ:リルムちゃんが!?

ストラゴス:そうなんじゃ! リルムが火事になって、近所の家がまきこまれて…あややや……、何が何だかわからなくなってきたゾイ!

ロック:なるほどな!全部分かった!

ティナ:ロックすごい!


ストラゴス:とにかく! 手をかしてくれんか!

ロック:シャドウ!

(無視するシャドウ)

ロック:シャドウ!シャドウ!シャードーウ!シャドウ!シャシャドウ!ドウドウドウ!シャシャシャドウ!
シャシャシャ!ドウドウドウ!シャシャシャシャシャシャシャシャシャドウ!

(ガブッ!)

ロック:噛まれてるけど関係ない!シャドウ!シャドウ!(めちゃくちゃ揺らす)

ロック:あ、落ちた。死んで...ないよな?ったくしょうがねぇな!

(皆出て行く。インターセプターも付いて行く)

シャドウ:インターセプター…どこだ!?


ストラゴス:リルムが! あの家の中にいるんじゃ!
リルムー!!

ロック:ちくしょうこんな一刻を争う時にシャドウのせいで遅れた!

ティナ:ロックのせいでもあると思う...


(魔法を唱えるストラゴス)

ロック:それは!?

村長:魔法は禁じたはずじゃ!

ティナ:魔法!?

ストラゴス:そんな事……!! リルムが中にいるのじゃゾイ!

――:村長!

村長:うむむ…いたしかたあるまい。はなれていなされ。

(ブリザド!)(ブリザド!)(ブリザド!)

(更に燃え上がる)

ストラゴス:だめじゃ 火の勢いが強すぎるゾイ!

村長:この家には、ほのおのロッドがつんであったから…

ロック:シンプルになんでだよ!

ストラゴス:わしが行くゾイ!

ティナ:待って、私も行くわ。

ロック:そうだぜ、じいさん。みずくさいじゃないか。

ストラゴス:何をいう! わしはじいさんと呼ばれるほど老いぼれてはおらんゾイ!

ロック:急ごう!



ロック:火のまわりが早いな。

ティナ:今にもくずれてきそう…

ストラゴス:はやくリルムを見つけないと!

ロック:ううアチィ...ティナ俺にちょっとブリザ...いやなんでもない。ここで倒れる訳にはいかないよな。これぞ学習能力!

ティナ:モンスターよ!ブリザラ!

ロック:ブリザラがかかったモンスターにちょっと近づいとこ。あー涼しい。

ストラゴス:分かれ道じゃゾイ!

ロック:.....こっちだ!!

よっしゃー!正解!宝箱!!

ティナ:ロック!!目的が違う!戻りましょう!


(大きな火の玉のモンスターがいる)

ロック:火を放ったのはこいつか!?

ストラゴス:どくんじゃ!アクアブレス!

ロック:口から水のブレス出した!?それって...よだれ?

ティナ:考えたくないけど...効いてるわ!私も!ブリザラ!

ロック:よーし!あいかわらず俺なんもしてないけど倒した!


ストラゴス:リルムは! リルムはどこじゃ~っ!!

(バウ!)(リルムを安全な場所に引っぱるインターセプター)

ストラゴス:リルムー!!

(大きな音をたてて出口が崩れてしまう)

ロック:うわあ間に合わなかった!!


(火の中全員倒れてしまう)

(モンスターを食い止めるインターセプター)

(そこへシャドウが降りて来てモンスターを一掃した)

シャドウ:脱出するぞ。けむりだま!



ロック:いやー本当に危なかったなあ。シャドウどうやって脱出したんだ?

シャドウ:このけむりだまがあれば簡単だ。

ロック:知れば知るほど凄い奴だなあ。お前ってもしかして、無敵?

シャドウ:まあ...無敵だ。

ロック:無敵なんだ!!



ストラゴス:よくなったかの?

リルム:うん。おじいちゃん。

ストラゴス:この人達のおかげじゃ。

リルム:ありがとう。

ストラゴス:しかし…恥ずかしいところを見せてしまったようじゃな。

ロック:ここの人は、皆魔法を使えるようだが、いったいこの村は…?

ストラゴス:ここは……魔導士達の村。

昔、人間は魔石から魔導の力をとりだした。
そして魔法を使えるようになった人間が魔導士とよばれる人。

ロック:魔導士はもうこの世にいないと思っていました。

ストラゴス:魔大戦の後、幻獣達は封魔壁の向こうに結界をはりそこにかくれ住んだ。
自分達の魔導の力を利用される事を恐れたのじゃ。そして、残ったのは人間だけ。
普通の人間達が最も恐れたのが魔導士達の力。皆、魔大戦の悲惨さが身にしみておるからの。
そこで行われたのが魔導士狩り。不当な裁判により魔導士達は次々と殺されていったのじゃ。

ティナ:魔法を使えること以外何も変らない人間なのに……

ストラゴス:その時に逃げ出しこの土地にかくれ住んだ魔導士達がわれわれの先祖じゃ。
血がうすまり、魔導の力はだいぶおとろえたが、なんらかの形でまだ残っておる。

ティナ:もし、よければ…私達に協力してくれませんか?

ストラゴス:幻獣がどうのと言っておったな。
リルムの命をすくってくれた恩を返さなくては。その幻獣さがし、わしも手伝うゾイ。

リルム:リルムも!

ストラゴス:だめじゃ。

リルム:リルムもリルムも!

ストラゴス:だめじゃだめじゃ。

リルム:リルムもリルムもリルムもリルムも!

ストラゴス:だめじゃだめじゃだめじゃだめじゃだめじゃ。

リルム:あーひとつ多い!おじいちゃんの負けー!

ストラゴス:くそーやられたー!しかしだめじゃ。


リルム:リルムつまんない……

ロック:(なんだったんだ今のゲーム...)しかし、どうすれば?

ストラゴス:む~~この島に幻獣が逃げ込んだのなら、村の西にある山かもしれんゾイ。

ロック:山?

ストラゴス:強い魔力をおびた山ゾイ。伝説では、幻獣の聖地と言われとる。

ティナ:暴走した幻獣達は、その魔力に引きよせられた…?

(出て行くシャドウとインターセプター)

ロック:行ってみよう。

リルム:リルムつまんない……

(外のシャドウにお礼を言おうとするストラゴス)

シャドウ:カン違いするな。こいつのためだ。

ロック:出ていくのか?

シャドウ:俺は、俺のやり方で幻獣をさがす。

(インターセプターをなでるリルム)

シャドウ:インターセプター! 行くぞ!

ロック:じゃあな!お、インターセプター振り返ってる。よっぽどリルムが気に入ったんだな。
また振り返った。お、また振り返った。



ロック:やっと行った...何回振り返った?

ティナ:67回。

ロック:よく数えてたね...

リルム:インターセプターちゃーん!

ロック:呼ぶな!!また来ちゃったらどうすんだ!


つづく...