(ゾゾの街とあるビルの最上階)
道をふさぐ男ダダルマー:こんな晴れた日に何の用だ?
わしはまじめな人間じゃ。ケンカも弱いからすんなりここを通してやろう
ロック:あっそう。じゃあ遠慮なく
ダダルマー:ぬんっ!
ロック:イテッ!なにすんだよ!
エドガー:今さら騙されるな!全部ウソだ!来るぞ!
マッシュ:浮いてる?こいつ浮いてるよ!!その飛び蹴りの姿勢でどうやって!?弟子にしてください!!
セリス:おい!私の弟子じゃなかったのか!
ダダルマー:ぬんっ!ミスリルナイフ投げ!
ロック:イテー!!セリス治してー!
セリス:ケアル!
怒りに震えるマッシュ:...浮くことが出来るなんて素晴らしい筋肉を持ちながらナイフを投げるなんて卑怯な戦い方。許せねぇ!!
ばくれれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!ばくれつけん!弟子の技で眠れ!!
ダダルマー:グハッ!
マッシュ:アンタのことは忘れねぇよ。師匠...
エドガー:...お前ずっとなに言ってるんだ?
マッシュ:ということでセリス師匠またよろしくお願いします!
セリス:あ、ああ...
(部屋に入る)
エドガー:!ティナだ!
ロック:あっ待って宝箱あった!
マッシュ:おいロックー。
ロック:......悪い。ティナ!
(部屋の中央のベッドでトランスしたまま眠るティナ)
ティナ:ウ……クゥルルル……
エドガー:ティナ?
セリス:ティナ?
ラムウ:おびえているのじゃよ
マッシュ:わあビックリした!!なんだじいさいつの間に?瞬間移動?弟子にしてください!!
エドガー:いい加減にしろお前は!
ロック:あなたは?
ラムウ:お前達、この娘の仲間か?
ロック:ティナは大丈夫なのか?
ラムウ:ティナと言う名前じゃったか。…ティナ??……はて?
(突然暴れて飛び回るティナ。壁にぶつかって倒れる)
マッシュ:うわーあんなぶつかって痛そう...
ラムウ:命には別状はない。普段使いなれない力を一気に使ったために体が言うことをきかないだけだ。私はラムウじゃ。幻獣ラムウ。
マッシュ:幻獣!?
エドガー:幻獣は別の世界の生き物ではなかったのか?
ラムウ:別にこの世界で生きて行けないと言うわけではない。幻獣にもいろんな姿のものがおる。
たまたまわしは人間の姿とあまり変わらないからここに住んでいると言うわけだ。幻獣と気付かれる心配もないからな。
エドガー:なぜ幻獣であることを隠すんです?
ラムウ:人と幻獣は相いれないもの。
ロック:でも、ばあちゃんは言っていた。昔は人と幻獣がこの世界に住んでいたと。……おとぎ話だけどな。
ラムウ:ふァふァ、
ロック:おっウケた。
エドガー:ウケたからなんなんだ。
ラムウ:おとぎ話ではない。本当の事じゃ。人と幻獣は仲良く一緒に暮らしておった。魔大戦が始まる前まではな。
エドガー:魔大戦……
ラムウ:はるか昔…魔大戦。幻獣達、そして幻獣から取り出した力で作られた魔導士達の戦争。
その虚しい戦いの後で、幻獣の力を再び利用されることを恐れた幻獣達は自ら結界を作りそこに移り住んだ。
……それが幻獣界。そこに20年前のある日ガストラ帝国がやってきた。そしてはじまった幻獣狩り。
幻獣から魔導の力をとりだしその力を使って無敵の軍隊を作るガストラ。それに気付いた幻獣達は大きな扉を作り人間達を追い出した。
ロック:ちっやっぱり全部帝国のせいかよ。
ラムウ:その時に捕らえられた幻獣達は今でも帝国の魔導研究所につかまり魔導の力を取り出されている。ワシは危うく難を逃れここにこうしているって言うわけだ。
(ティナをベッドに寝かせてあげるロックとエドガー)
マッシュ:結構長い間放っておいたな!心配だったぜ!
エドガー:だったらお前が運んでもいいんだぞ。
マッシュ:ああなるほどな!その発想は全然なかった!
エドガー:.....
ラムウ:落ち着いたようだな。ティナが暴れているのを見つけ、ここに呼び寄せた。私の魔導の呼びかけにあの娘が応じたのだ。
セリス:ティナも幻獣…?
ラムウ:いや、我々とはどこか違う…
ロック:ティナは苦しそうだ。
ラムウ:自分の存在に不安を抱き出している。苦しんでいるのもそのせいじゃ。
ロック:どうすればティナを助けることができる?
ラムウ:あの娘が自分の正体をはっきりと悟った時、不安は消えるだろう。
ロック:どうすれば……?
ラムウ:ガストラの魔導研究所に捕らえられているわしの仲間ならティナを救えるかもしれない。
マッシュ:魔導研究所に行けばあんたの仲間がいるんだな?
セリス:魔導研究所…あそこに……?
ラムウ:仲間を見捨てて自分一人だけ逃げ出しここに隠れ住んでいた。だがそれももうおしまいじゃ。
エドガー:どう言う事だ?
ラムウ:ガストラの方法は間違っておる。幻獣から力を無理に吸い出したところでその魔導の力は完全にはならない。
幻獣は魔石化してこそ魔導の力が生かされる。
セリス:何を!?
ラムウ:自ら魔石となりお前達の力となろう。
ロック:魔石!?
ラムウ:幻獣が死す時、力のみをこの世に残したものが魔石……
!?
(3つの魔石が現れる)
ラムウ:これは帝国から逃げ出す時に死んだ仲間達……そして私の力も……
ロック:なにをする気だ!?
ラムウ:見ていなさい...
ロック:待て先に説明してくれ!
ラムウ:大丈夫じゃ。
ロック:ちょっと待って!
ラムウ:ええいいいからやらせてくれないかな!?わしだってちょっと怖いんだから!
(魔石になるラムウ)
ロック:じいさん…死んじまったのかよ…。魔石?:自分の命とひきかえに俺達に力を……どうして、そこまでして…
ラムウ:我等を力として用いれば星は死に命は途絶える……止めるのじゃ。魔大戦を再びおこしてはならぬ…
セリス:ティナ……待ってて。必ず迎えに来る。
ロック:みんな来ていたのか。実は…
マッシュ:おおガウ!ちゃんと服着てるじゃねぇか!やったなカイエン!
カイエン:もちろん。というか...ただ飽きただけでござる。
エドガー:とりあえず戻りながら話そう。
帝国が幻獣から魔導の力を…
マッシュ:本当なのか?セリス
セリス:私達は眠らされたまま魔導の力を注入されたのではっきりとは覚えていない。でも、そういう噂は聞いた事がある。
カイエン:では、乗り込むのですな。帝国へ。
エドガー:二手に別れた方が良いだろう。ナルシェの守りもかためなければいけない。
カイエン:そうでござるな。
セリス:私が帝国に行きます。帝国内部の情報は詳しいから。
マッシュ:しかし一人では……
ロック:心配なら俺もついて行くぜ。
セリス:ロック!
カイエン:もう少し人手がいるだろう?
マッシュ:やっぱこのままの4人でいいっしょ。兄貴もスゲェ武器手に入れたし。
エドガー:ハハハッやっぱりこれ何回やっても楽しいなハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!
マッシュ:な?
ガウ:ガウもやる!
マッシュ:これはマジでダメ手なくなるから!
ロック:ナルシェで待っていてくれ。帝国から必ず戻ってくる。
セリス:とは言うものの。帝国は南の大陸。船も出ていないし……一体どうしていいものやら
ロック:南のジドールの貴族さん達なら、何かいい方法教えてくれるかもしれないぜ。何てったって金持ちだしな。
セリス:ロック。
ロック:ん?
セリス:なぜ私と一緒に?
ロック:ん?:秘宝の事もあるしな。ちょっと帝国をのぞいて見たかっただけだ。
ガウ:みろ!こっちあめ!こっちはれ!
マッシュ:あー俺らその遊びもう飽きてんのよ。
セリス:これ面白いよね!
マッシュ:えっセリスツボなの?
つづく...
本当はダダルマーの画像入れたかったんだけどね。
そしてFF6には誰が言ってるのか分からないセリフがあるんですがそこは言ってそうなキャラに決めてお送りしていきます!