―― オルトロスとの戦いの末、イカダから投げ出されたマッシュ。果たして行く手には何が...
マッシュ:あつつつつつ...ちくしょうあのエロクソタコ野郎...
どこだここ?おっ家か。行ってみるか。
(家の前には犬を連れた黒ずくめの男)
マッシュ:なあそこの、犬にわんちゃーるあげてるあんた、旅の者か? 仲間とはぐれてしまった。ナルシェに行きたいのだがどう行けばいいか知らないか?
シャドウ:裏の森を抜けたところに帝国が陣をはっているらしい
マッシュ:帝国が!?
シャドウ:どうやらドマの城を狙っているような気配だ
マッシュ:ドマの城か…。でも俺は急いでナルシェに行かなければならないんだ
シャドウ:ナルシェへ行くにはドマを抜けるしか道はない。俺がドマへ案内してやってもいいんだがな。ただし、気が変わったらいつでも俺は抜けるからな
マッシュ:ああ頼むよ。
シャドウ:俺はいつでも死神に追われている
マッシュ:こええ...なんだよその一言。でもあんた...
シャドウ:...なんだ
マッシュ:見た目のイメージの割によくしゃべるんだな。
シャドウ:...もうしゃべらん。
マッシュ:あー悪かったって!悪い意味じゃないんだ。さあ行こうぜ。
シャドウ:.....
マッシュ:ん?どうした?
シャドウ:犬が食べ終わったらな。
マッシュ:あっオッケー。(動物にも優しいし良い奴じゃねぇか)じゃああの家で情報収集してるよ。
じじい:おっ!? 時計の修理かい? だいぶ待っていたぞい
マッシュ:いや。俺は修理屋なんかじゃない
じじい:ほれ、そこの壁にかかっておるじゃろ? もう何年も動いとらんのだ。1年…? 5年…? いや10年かのう?
マッシュ:全然違うな!
じじい:100年じゃ!!
マッシュ:あんたなん歳だよ!
じじい:おお、そうか!
芝かり機の修理屋か。あんたのサービスが悪いから表の庭は芝がボウボウじゃい。15メートルもノビちまったぞ。
マッシュ:ウソつけよ15メートルって...測ったのかよ。
じじい:測った!!!
マッシュ:うおお!急に大声ではっきり言うなよ!
じじい:コラ、修理屋! 早く、そのストーブを直してくれ! さむくてさむくてタマらんわい!
マッシュ:だから!!!俺は修理屋じゃ!!!ない!!!
(ええいこっちも大声だ!)
じじい:はて…? だとすると…
マッシュ:大声にリアクションなしかよ!ちょうどいいのかよ!
じじい:ベッドの修理屋か!? ギシギシうるさくてかなわんぞい。
マッシュ:あーもういい帰る
じじい:ストーブ!!ストーブだけ!!
マッシュ:...もう...
(ストーブを調べるマッシュ)
マッシュ:あちちちちち!
まったく……子供のイタズラじゃあるまいし…
じじい:こども? うー ワシには子供などおらん! あーっ ぞっとする。
変な事を言わんでくれ! さあ出ていけ。いいかげんにしないとキサマも獣ケ原にほうり出すぞ!!
マッシュ:??? どうかしてるぞ……このオヤジ
マッシュ:おーいわんこー!このじいさんガブッと行っちゃっていいぜー!
シャドウ:お前の言うことなど聞かん。
マッシュ:えっでも今ちょっと行きかけたよ?前足出かかったよ?
シャドウ:...しつけのしなおしだ。
マッシュ:これが帝国の陣地……。かなり兵士が多いぞ...
兵士A:おい、知ってるか?
兵士B:ああ、あの話か?
兵士A:しーっつ…。声が大きいぞ。ケフカにでも見つかったら大変だぞ。どうもあいつはレオ将軍を我が軍から追い出して自分が将軍になろうと、企んでいるらしい。
兵士B:ジョウダンじゃないよ。あんなヤツが将軍になるんだったら実家に帰らしてもらうよ、ホントに。
兵士A:しーっ! …もしあいつに聞こえたらどうする? 牢屋にぶち込まれちまうぞ!
この前も敵と間違えてケフカに魔導ビームを撃ったヤツがクビになったそうだ。怖いよなあまったく
兵士B:それはしょうがなくないか?…わかった、わかった
(ケフカ登場)
兵士B:…おっ!? ヤバイっ。おいでなすったよ…。早く持ち場に戻ろうぜ。
ケフカ:おい、コラ! お前らキチンと見張ってるか、ん?
兵士A:ははっ。 これはこれはケフカ様ではございませぬか。ご機嫌はいかがでございましょう?
ケフカ:ふんっ。挨拶などどうでもいい! いいか? ちゃんと見張ってなかったらひどい目に会わしてやるからな!(立ち去る)
兵士B:ふんっ! 誰がお前の言う事なんか聞いてやるもんか。…まったく何だろうね。あいつにゃレオ将軍のツメのアカでも飲ましてやりたいよ、ホントに。
兵士A:しーっ!!! だから声がデカいって言ってるだろ!
ケフカ:なんか言ったー?
兵士B:いえなんでもありません! ...早く行けよバカ野郎。
ケフカ:なんか言ったー?
兵士Bいえなんでもありません! ...お前がいいのは耳だけか。
ケフカ:なんか言ったー?
兵士B:いえなんでもありません!
兵士A:どっちもバカか。…まったく、お前は。いいか? あのケフカの野郎はレオ将軍みたいに人間のできた方とは違うんだから注意しないと大変だぞ
兵士B:ああ、まったくだ。
帝国軍隊長:おいっ! そこの二人! これよりドマ城に対し突撃を行う。二人とも突撃隊に加われ。今すぐだ!
(ドマ城)
帝国軍隊長:突撃ィ!
ドマ兵A:ダメです! 防ぎきれません。
ドマ兵B:これまでか…
男:またれよ! ここはせっしゃにおまかせあれ!
―― おのれの主君に忠誠を誓い、国王のために剣を振るう異国の戦士、信ずるものを守るためなら死をも恐れぬ勇気を持つ男……「カイエン」
カイエン:敵の隊長さえ倒せば帝国軍は撤退するはずでござる。いくでござる!!
ドマ兵A:カイエン殿は敵の隊長を倒して下さい!
カイエン:我がドマ王国につかえる戦士カイエン! いざ、尋常に勝負いたせ!
(ひっさつけん1回で倒す)
カイエン:弱い!よく隊長になれたでござるな!
帝国兵:隊長がやられた! 逃げろー!!
カイエン:篭城して敵が疲れるのを待つでござる。
(帝国軍基地)
兵士:レオ将軍。ドマの者は篭城戦の構えです。
レオ:お得意の戦法でくるか。
兵士:将軍、しろを攻める心構えはできています。いつでも命令を下してくだされば…
レオ:そう焦るな。もし今ドマ城に攻め込んだとしてもムダなギセイを多くはらうだけだ。
兵士:しかし、将軍。帝国のためなら私はいつでも命を落とす覚悟はできています。
レオ:お前はマランダ出身だな?
兵士:は? は、はい。しかし何故?
レオ:国には家族もいるだろう。この私にお前の剣を持って家族の所へ行けというのか?
その時は私はどんな顔をすればいい? お前は帝国軍の兵士である以前に一人の人間だ。
ムダに命を落とすな。ガストラ皇帝もきっとそうお望みだ。
兵士:はい!
別の兵士:レオ将軍! ガストラ皇帝からの伝書鳥です。
レオ:何…? 皇帝がお呼びのようだ。私は先に本国へ帰る事にする。
別の兵士:ははっ。承知しました。
レオ:よし。あとの事は全てお前達に任せたぞ。
別の兵士:はっ。
レオ:いいか。くれぐれも早まったマネだけはせんようにな。頼んだぞ。
別の兵士:はっ。後はお任せ下さい。
レオ:うむ。頼んだぞ。
兵士:もう好きいー好き好きいー好き好きいー。男が惚れる男だよ。抱きしめられたい良い子良い子されたい。
マッシュ:レオ将軍か……敵とはいえ、なかなか分別のある男のようだな。
ケフカ:レオ将軍がいなくなったらこの川の水を毒に変えてやる…ふれただけで即死じゃあ…ヒッヒッ…
レオ:皇帝からお呼びがかかった。私は先に本国に帰る。
くれぐれも間違いは起さぬ事だ
ケフカ:お前さんよりもてっとりばやくやってやるよ
レオ:ひれつなマネだけはするなよ。敵兵と言えども同じ人間。そこを忘れないでくれ。
ケフカ:リターナーに属す国などに情けの心はいらんわ!
もっとも最初からそんなもんは持ち合わせて無いがなっ!
(レオ将軍去る。)
ケフカ:いい子ぶりやがって。ふんっ!
毒は用意できたか?
兵士:しかし毒はダメだとレオ将軍に…
ケフカあんなもんフリだ!それにやつはもうここにいない。俺が一番えらいんだ。毒をよこせ!
兵士:ドマ城内には我が軍のほりょもいます。もし彼らが水を……
ケフカ:かまわん! 敵に捕まるようなマヌケは必要ない!
マッシュ:そうは行かないぞ!!
ケフカ:けっ、うるさいヤツめ。いたい目にあわしてやる!
マッシュ:ほらわんこ!やっちまえ!
シャドウ:お前が命令するな。行け。
ケフカ:いったあーい!!
マッシュ:いまだ!きんてききんてき!
シャドウ:目に手裏剣!
ケフカ:いったあーい!!(逃げる)
マッシュ:まて! ケフカ!!!
ケフカ:まて! と言われて、まつ者がいますか!
マッシュ:まてっ!!まてっ!!
ケフカ:ハァハァハァ…しつこいヤツだ、まったく!!!
マッシュ:よし捕まえた!喉にばくれつけん!
シャドウ:逆の目に小刀刺し!
マッシュ:もう1度きんてきメテオストライク!
シャドウ:口の中にかとん!
マッシュ:とどめだわんこ!口におしっこ!!
ケフカ:いったあーい!!くっさあーい!!まっずうーい(逃げる)
マッシュ:こんだけやっても倒せないか!?まて! ケフカ!!!
ケフカ:まて! と言われて、まつ者がいますか!
ふんっ! いつまでもおまえの相手などしてられるか!!
次に会った時は許さないからな!!
マッシュ:まて!!
ケフカ:くっそー! おい! あとはおまえが何とかしろ!!
ケフカ:ヒッヒッ…何百もの悲鳴がかなでるオーケストラは、さぞ聞きごたえがあるえだろう。ヒッヒッ…
ドマ兵:カイエン殿!
敵国陣地の方で動きがあるようです。新たな攻勢の前ぶれでしょうか?
カイエン:ん? 水の色が?
(次々と倒れる兵士達)
ドマ兵:カイエン殿!
カイエン:これは……毒でござる!
ドマ兵:なんとヒレツな!
カイエン:へいかをお守りせねば!
ドマ兵:はやくへいかのもとへ!
カイエン:うむ! 王の間はすぐそこだ!
カイエン:へいか、しっかり!
ドマ王:おぬしは……
カイエン:カイエンでござる!
ドマ王:おお……そうか…目をやられてしまって、おぬしの顔も見えぬ……
カイエン:へいか! へいか! しっかりしてくだされ!
ドマ王:カイエンよ……
私の父上のころから、このドマ王国を守ってきてくれて…感謝しておるぞ。……ぐゥ!
すまぬ…わしがその国を守りきれんで…
カイエン:そんな事ありませぬ!
ドマ王:おぬしらの家族が心配じゃ…うう…息が苦しい……ムネが焼ける…
カイエン:無理なさらずに! しゃべってはなりませぬ!
ドマ王:家族の所に行ってやりなさい…
……く く ………
カイエン:へいか!!
ドマ兵:カイエン殿!
カイエン:しかし、城のなかには、生き残った人々がおるやもしれぬ。
兵士では、手分けして…
(カイエンの部屋)
カイエン:ミナ! しっかりするんだ、ミナ!
こんな…こんな事がゆるされていいのか…
! シュン!!
あ…… あ……
そ、そんな…バカ…な……
ゆるさん…ゆるさんぞ! 帝国め!!
敵陣へ乗り込むカイエン
カイエン せっしゃはドマ王国の戦士カイエンでござる!
兵士 敵だー! 全員、配置につけー!
マッシュ:!
おっと、俺にも少し手伝わせてくれよ!
カイエン:どこの誰かは存ぜぬがかたじけないでござる!
うおおおーっ!! もう許さんでござる!
マッシュ:今度はこっちか!?
カイエン:うおおおーっ!! なかなか手強いでござるぞ!!
うおおおーっ!! 毒を流したのはどいつじゃーっ!
マッシュ:よーし、こうなったらまとめて面倒見てやろうじゃないか!
カイエン:合点でござる!!
マッシュ:よーしいっちょあがりー!
カイエン:まことにかたじけないでござる。
マッシュ:礼にはおよばん。
俺はフィガロ国のマッシュ。こいつはシャドウ。見た目や言うことは怖いけどまあ大丈夫だと思うぜ。
バウ!
マッシュ:俺は犬だ。ってさ。
シャドウ:...インターセプターだ。
マッシュ:ここはひとまず逃げよう。
カイエン:しかし…せっしゃは家族や国の者たちのかたきを…
マッシュ:ちょっと待った。このままでは多勢に無勢。グズグズしてたら、また敵の大群が…
兵士:いたぞー! こっちだー!!!
マッシュ:そら、おいでなすった。
俺にいい考えがある。とにかく向こうへ行くぞ!
カイエン:マッシュ殿! このヨロイの化け物のようなやつは一体何でござるか???
マッシュ:くわしい説明はあとで! いいから早く乗った乗った!!!
カイエン:マッシュ殿ー! 一体どうやれば動くのでござるか!?
マッシュ:まったく、もう。世話がヤケるでござるな…
いけねえ! 俺までうつっちまったよ。
カイエン:マッシュ殿ー! あべこべでござるぞー!!!
マッシュ:わかったわかった。とにかく俺についてこいよー!
兵士 :おい! そこで何をしている!?
カイエン:あわわわわ! 止まらんでござるぞー!!!
マッシュ:よしっ。突破するぞ!!
カイエン:どうやって突破するでござるか!?
マッシュ:あーもう!まずレバーを倒して
カイエン:レバーってなんでござるか!?
マッシュ:じゃ黄色いボタンを
カイエン:ボタンってなんでござるか!?
マッシュ:もう適当に全部押せ!!
カイエン:あわわわ!なんか出て全部倒したでござるよ!?
マッシュ: ...スゲーでござる...
マッシュ:ここまで来たらこっちのもんだ。
ところで、ここからナルシェにはどうやって行けばいいんだ?
カイエン:ナルシェでござるか。
ここからでは、南の森を抜けるしかなさそうでござるが…
マッシュ:よしっ! そうと決まったら、こんなガラクタに用はない。行こう!
(迷いの森)
カイエン:ここは迷いの森でござる。正しい道を通らなければ永遠に同じ場所をさまよい続けるという噂でござる。
マッシュ:なるほどな...よしこっちだ!
.....
マッシュ:こっちだ!
.....
マッシュ:景色が変わった?
カイエン:着いたようでござるな。
マッシュ:いや簡単!!なにが迷いの森だよ!
カイエン:プラットホームに列車!? 未だに戦火に巻き込まれていないドマ鉄道が残っていたとは...
マッシュ:生き残りがいるかもしれない。調べてみよう
おっ! ここから中に入れそうだ。
カイエン:マッシュ殿!
マッシュ:このまま外をうろついているだけじゃ、ダメだ。中を調べてみなきゃ。
カイエン:マッシュ殿!
マッシュ:心配するなって。
カイエン:マッシュ殿!
マッシュ:なんだ、ここは?
カイエン:出るでござる! これは魔列車ですぞ!!
マッシュ:動き出した!?
カイエン:早く出なければ!
マッシュ:開かねえ!
カイエン:遅かったでござるか。
マッシュ:この列車は?
カイエン:この列車は魔列車…死んだ人間の魂を、霊界へと送り届ける列車でござる。
マッシュ:…待てよ。ってェ事は、俺達も霊界とやらに案内されちまうって事か?
カイエン:このまま乗り続ければ、そういう事になるでござる。
マッシュ:そんなのごめんだぜ!
全くなんで止めてくんねぇんだよ!
カイエン:止めたでござる!
マッシュ:呼んだだけで俺を止められると思うなよ!
カイエン:そんな格好良い感じで言われても困るでござる!
マッシュ:ござるござるうるせえな!
カイエン:それはいま関係ないでござろう!
マッシュ:ござろうってなんだよ!なに変化させてんだ!イテッ!!
なんで俺を噛むんだよわんこ!
今はケンカしてる場合じゃない解決策を見付ける努力をするべきだそう言いたいのか!?
シャドウ:分かってるじゃないか。なら行動しろ。
マッシュ:降りられないとなれば、列車を止めるしかないだろう。とりあえず最前両の機関車へ!
ゆうれいの姿をした車掌:わたしがこの列車の車掌です。どのようなご用件でしょう?
マッシュ:魔列車について
車掌:魔列車は、死んだ人のたましいを霊界へ運ぶために運行しています。魔列車に乗ったままたましいは霊界に運ばれた後永遠の安息を得るのです。
マッシュ:列車の止めかたは?
車掌:列車の止めかたですか?
機械室をくまなく調べればおわかりになりますよ。
カイエン:これは時刻表でござるか?
マッシュ:どれどれ…なんだ、ぜんぶ白紙じゃないか。
車掌 :この列車は、死んだもの達を霊界に案内する魔列車です。争いに満ちた今の世の中では、時刻表など、とても作れません。
(ゆうれいに話しかけるマッシュ) なんだ。こいつ?
カイエン:せっしゃたちと行こうというのではござらぬか?
マッシュ:おうじゃあ行こうぜ。俺はマッシュ。モンクだ。こいつはサムライのカイエン。こいつは
シャドウ:ゆうれいにしっかり自己紹介するな。
マッシュ:おっここから違う車両に行けそうだ。
…に・が・さ・ん……
マッシュ:うわー来るなよ!(襲ってきたゆうれいを倒す)
―― ハアハア…なんだったんだ、いったい。
…に・が・さ・ん……
―― ん?
…に・が・さ・ん……
―― なんだ、この声は? こっちから聞こえてくるぞ
…に・が・さ・ん……
―― げっ! 追ってきやがった。
…に・が・さ・ん……
―― こっちにも!
逃がすな……
逃がすな……
逃がすな……
マッシュ:しつこいやつらめ!
カイエン:行き止まりでござる。
マッシュ:よし!
カイエン:何かよい考えでも?
マッシュ:おうよ! 今こそ、修行の成果を見せるとき!
カイエン:いやせっしゃには無理でござる!
マッシュ:いいから! こい、カイエン
(車両を飛び越える)うおおおおお!
よしきたああ!!なあ今の見た!?めっちゃ良いジャンプじゃなかった!?たいくう時間長くて余裕あったよな!完璧!
…に・が・さ・ん……
マッシュ:おい…もしかして…
しつこいやつらめ! 後ろの車両を切りはなさなくては。
斬れカイエン!
――
これならもう追ってこれないな。と思ったら後ろにゆうれいが!!(殴る)
シャドウ:そいつは付いて来てたやつだ。
マッシュ:あっそうか悪い。死んじゃった?ってもう死んでるのかハハハッ...
マッシュ:ここは食堂?メシだ、メシだ! 山ほどもってこ~い!
カイエン:こ、こんなもの食べて、大丈夫なのでござろうか?
マッシュ:ガッハッハッ!心配なのか? ま、いいんじゃないの。ハラが減ってはイクサはできんよ。
カイエン:うーむ…拙者、どうもこういう話は苦手でござるよ。まったく…
モグ モグ モグ……
マッシュ:ウッ!!ウウッ...!
シャドウ:うまいそうだ。
マッシュ:ああ!言うなよ俺の面白いやつ!
シャドウ:インターセプターお前も食べるか?
...
マッシュ:さて! たらふく食ったし、行くとするか!
マッシュ:おっ宝箱宝箱
男:ちょいと待ちな!
オレさまは、世界一の剣士ジークフリード。そこのお宝はオレさまのもんだ。さ、ジジイとキンニクだるまは、帰った、帰った!
マッシュ:ガッハッハッ!世界一の剣士様? そっちこそケガしないように帰りな。
ジークフリード:なにっ! キンニクだるまのぶんざいで! オレさまの剣のサビにしてくれる!
ジークフリードの後ろにシャドウ:俺達もいる。(プスッ)(ガブッ)
ジークフリード:イテー!!!まいった!!
マッシュ:くちほどにもないやつだな
ジークフリード:く、くそ! しかーし! 最後に笑うのはこのオレだあ!
ふはははは。このお宝はオレさまがいただくぜ。アディオス アミーゴ!
マッシュ:なんだったんだあいつ...
マッシュ:ここが機関車の制ぎょ室か。はやく列車を止めないと…
ん? なにか書いてあるな。
なになに?
機関車を止めるには、第一、第三番圧力べんを止め、えんとつの横にあるていしスイッチをおしてください?
なんて丁寧に書いてくれてるんだ...よしここをこうして...
このスイッチをおせば、列車は止まるはずだ。
魔列車:私の走行を邪魔するのはお前達か!
マッシュ:列車が襲って来る!!
なあこれってどういう状態!?
カイエン:線路で列車より早く走ってるでござる!!
マッシュ:それってどういう状態!?
カイエン:わからんでござる!!
マッシュ:振り向いてパンチ!走る!うおー行けた!!
シャドウ:手裏剣!
カイエン:振り向いてひっさつけん!なんで行けるでござるか!?
マッシュ:あっヤベッ足がもつれて、ダメだ!兄貴すまねぇ!
(転んだ拍子にフェニックスの尾が落ちる)
魔列車:フェニックスの尾!?やめて俺それダメなの!ヒイイイイーー!!(止まる)
魔列車:お前達は降ろしてやろう…だがその前に、やらねばならぬ事がある…
カイエン:着いたようでござる。
マッシュ:やーれ、やれ。やっと降りられたぜ。こんな列車とは、早いとこ、おサラバしようぜ。
カイエン:あれは……!? ミナ! シュン!!
マッシュ:カイエン! お前の奥さんと息子さんか!?
(ボオーッ!)
―― 出発するのか!?
カイエン:待ってくれ
ミナ!! シュン……
ミナ:あなた……
しあわせだったわ。
ありがとう……
シュン:パパ!
ぼく、がんばって剣のけいこをしてママを守るよ!!
カイエン:.....
.....
マッシュ:な、なあ...
シャドウ:そっとしておいてやれ。
マッシュ:おっ優しい。
つづく...