マッシュ:これが帝国の陣地……。かなり兵士が多いぞ...
兵士A:おい、知ってるか?
兵士B:ああ、あの話か?
兵士A:しーっつ…。声が大きいぞ。ケフカにでも見つかったら大変だぞ。どうもあいつはレオ将軍を我が軍から追い出して自分が将軍になろうと、企んでいるらしい。
兵士B:ジョウダンじゃないよ。あんなヤツが将軍になるんだったら実家に帰らしてもらうよ、ホントに。
兵士A:しーっ! …もしあいつに聞こえたらどうする? 牢屋にぶち込まれちまうぞ!
この前も敵と間違えてケフカに魔導ビームを撃ったヤツがクビになったそうだ。怖いよなあまったく
兵士B:それはしょうがなくないか?…わかった、わかった
(ケフカ登場)
兵士B:…おっ!? ヤバイっ。おいでなすったよ…。早く持ち場に戻ろうぜ。
ケフカ:おい、コラ! お前らキチンと見張ってるか、ん?
兵士A:ははっ。 これはこれはケフカ様ではございませぬか。ご機嫌はいかがでございましょう?
ケフカ:ふんっ。挨拶などどうでもいい! いいか? ちゃんと見張ってなかったらひどい目に会わしてやるからな!(立ち去る)
兵士B:ふんっ! 誰がお前の言う事なんか聞いてやるもんか。…まったく何だろうね。あいつにゃレオ将軍のツメのアカでも飲ましてやりたいよ、ホントに。
兵士A:しーっ!!! だから声がデカいって言ってるだろ!
ケフカ:なんか言ったー?
兵士B:いえなんでもありません! ...早く行けよバカ野郎。
ケフカ:なんか言ったー?
兵士Bいえなんでもありません! ...お前がいいのは耳だけか。
ケフカ:なんか言ったー?
兵士B:いえなんでもありません!
兵士A:どっちもバカか。…まったく、お前は。いいか? あのケフカの野郎はレオ将軍みたいに人間のできた方とは違うんだから注意しないと大変だぞ
兵士B:ああ、まったくだ。
帝国軍隊長:おいっ! そこの二人! これよりドマ城に対し突撃を行う。二人とも突撃隊に加われ。今すぐだ!
(ドマ城)
帝国軍隊長:突撃ィ!
ドマ兵A:ダメです! 防ぎきれません。
ドマ兵B:これまでか…
男:またれよ! ここはせっしゃにおまかせあれ!
―― おのれの主君に忠誠を誓い、国王のために剣を振るう異国の戦士、信ずるものを守るためなら死をも恐れぬ勇気を持つ男……「カイエン」
カイエン:敵の隊長さえ倒せば帝国軍は撤退するはずでござる。いくでござる!!
ドマ兵A:カイエン殿は敵の隊長を倒して下さい!
カイエン:我がドマ王国につかえる戦士カイエン! いざ、尋常に勝負いたせ!
(ひっさつけん1回で倒す)
カイエン:弱い!よく隊長になれたでござるな!
帝国兵:隊長がやられた! 逃げろー!!
カイエン:篭城して敵が疲れるのを待つでござる。
(帝国軍基地)
兵士:レオ将軍。ドマの者は篭城戦の構えです。
レオ:お得意の戦法でくるか。
兵士:将軍、しろを攻める心構えはできています。いつでも命令を下してくだされば…
レオ:そう焦るな。もし今ドマ城に攻め込んだとしてもムダなギセイを多くはらうだけだ。
兵士:しかし、将軍。帝国のためなら私はいつでも命を落とす覚悟はできています。
レオ:お前はマランダ出身だな?
兵士:は? は、はい。しかし何故?
レオ:国には家族もいるだろう。この私にお前の剣を持って家族の所へ行けというのか?
その時は私はどんな顔をすればいい? お前は帝国軍の兵士である以前に一人の人間だ。
ムダに命を落とすな。ガストラ皇帝もきっとそうお望みだ。
兵士:はい!
別の兵士:レオ将軍! ガストラ皇帝からの伝書鳥です。
レオ:何…? 皇帝がお呼びのようだ。私は先に本国へ帰る事にする。
別の兵士:ははっ。承知しました。
レオ:よし。あとの事は全てお前達に任せたぞ。
別の兵士:はっ。
レオ:いいか。くれぐれも早まったマネだけはせんようにな。頼んだぞ。
別の兵士:はっ。後はお任せ下さい。
レオ:うむ。頼んだぞ。
兵士:もう好きいー好き好きいー好き好きいー。男が惚れる男だよ。抱きしめられたい良い子良い子されたい。
マッシュ:レオ将軍か……敵とはいえ、なかなか分別のある男のようだな。
ケフカ:レオ将軍がいなくなったらこの川の水を毒に変えてやる…ふれただけで即死じゃあ…ヒッヒッ…
レオ:皇帝からお呼びがかかった。私は先に本国に帰る。
くれぐれも間違いは起さぬ事だ
ケフカ:お前さんよりもてっとりばやくやってやるよ
レオ:ひれつなマネだけはするなよ。敵兵と言えども同じ人間。そこを忘れないでくれ。
ケフカ:リターナーに属す国などに情けの心はいらんわ!
もっとも最初からそんなもんは持ち合わせて無いがなっ!
(レオ将軍去る。)
ケフカ:いい子ぶりやがって。ふんっ!
毒は用意できたか?
兵士:しかし毒はダメだとレオ将軍に…
ケフカあんなもんフリだ!それにやつはもうここにいない。俺が一番えらいんだ。毒をよこせ!
兵士:ドマ城内には我が軍のほりょもいます。もし彼らが水を……
ケフカ:かまわん! 敵に捕まるようなマヌケは必要ない!
マッシュ:そうは行かないぞ!!
ケフカ:けっ、うるさいヤツめ。いたい目にあわしてやる!
マッシュ:ほらわんこ!やっちまえ!
シャドウ:お前が命令するな。行け。
ケフカ:いったあーい!!
マッシュ:いまだ!きんてききんてき!
シャドウ:目に手裏剣!
ケフカ:いったあーい!!(逃げる)
マッシュ:まて! ケフカ!!!
ケフカ:まて! と言われて、まつ者がいますか!
マッシュ:まてっ!!まてっ!!
ケフカ:ハァハァハァ…しつこいヤツだ、まったく!!!
マッシュ:よし捕まえた!喉にばくれつけん!
シャドウ:逆の目に小刀刺し!
マッシュ:もう1度きんてきメテオストライク!
シャドウ:口の中にかとん!
マッシュ:とどめだわんこ!口におしっこ!!
ケフカ:いったあーい!!くっさあーい!!まっずうーい(逃げる)
マッシュ:こんだけやっても倒せないか!?まて! ケフカ!!!
ケフカ:まて! と言われて、まつ者がいますか!
ふんっ! いつまでもおまえの相手などしてられるか!!
次に会った時は許さないからな!!
マッシュ:まて!!
ケフカ:くっそー! おい! あとはおまえが何とかしろ!!
ケフカ:ヒッヒッ…何百もの悲鳴がかなでるオーケストラは、さぞ聞きごたえがあるえだろう。ヒッヒッ…
ドマ兵:カイエン殿!
敵国陣地の方で動きがあるようです。新たな攻勢の前ぶれでしょうか?
カイエン:ん? 水の色が?
(次々と倒れる兵士達)
ドマ兵:カイエン殿!
カイエン:これは……毒でござる!
ドマ兵:なんとヒレツな!
カイエン:へいかをお守りせねば!
ドマ兵:はやくへいかのもとへ!
カイエン:うむ! 王の間はすぐそこだ!
カイエン:へいか、しっかり!
ドマ王:おぬしは……
カイエン:カイエンでござる!
ドマ王:おお……そうか…目をやられてしまって、おぬしの顔も見えぬ……
カイエン:へいか! へいか! しっかりしてくだされ!
ドマ王:カイエンよ……
私の父上のころから、このドマ王国を守ってきてくれて…感謝しておるぞ。……ぐゥ!
すまぬ…わしがその国を守りきれんで…
カイエン:そんな事ありませぬ!
ドマ王:おぬしらの家族が心配じゃ…うう…息が苦しい……ムネが焼ける…
カイエン:無理なさらずに! しゃべってはなりませぬ!
ドマ王:家族の所に行ってやりなさい…
……く く ………
カイエン:へいか!!
ドマ兵:カイエン殿!
カイエン:しかし、城のなかには、生き残った人々がおるやもしれぬ。
兵士では、手分けして…
(カイエンの部屋)
カイエン:ミナ! しっかりするんだ、ミナ!
こんな…こんな事がゆるされていいのか…
! シュン!!
あ…… あ……
そ、そんな…バカ…な……
ゆるさん…ゆるさんぞ! 帝国め!!
敵陣へ乗り込むカイエン
カイエン せっしゃはドマ王国の戦士カイエンでござる!
兵士 敵だー! 全員、配置につけー!
マッシュ:!
おっと、俺にも少し手伝わせてくれよ!
カイエン:どこの誰かは存ぜぬがかたじけないでござる!
うおおおーっ!! もう許さんでござる!
マッシュ:今度はこっちか!?
カイエン:うおおおーっ!! なかなか手強いでござるぞ!!
うおおおーっ!! 毒を流したのはどいつじゃーっ!
マッシュ:よーし、こうなったらまとめて面倒見てやろうじゃないか!
カイエン:合点でござる!!
マッシュ:よーしいっちょあがりー!
カイエン:まことにかたじけないでござる。
マッシュ:礼にはおよばん。
俺はフィガロ国のマッシュ。こいつはシャドウ。見た目や言うことは怖いけどまあ大丈夫だと思うぜ。
バウ!
マッシュ:俺は犬だ。ってさ。
シャドウ:...インターセプターだ。
マッシュ:ここはひとまず逃げよう。
カイエン:しかし…せっしゃは家族や国の者たちのかたきを…
マッシュ:ちょっと待った。このままでは多勢に無勢。グズグズしてたら、また敵の大群が…
兵士:いたぞー! こっちだー!!!
マッシュ:そら、おいでなすった。
俺にいい考えがある。とにかく向こうへ行くぞ!
カイエン:マッシュ殿! このヨロイの化け物のようなやつは一体何でござるか???
マッシュ:くわしい説明はあとで! いいから早く乗った乗った!!!
カイエン:マッシュ殿ー! 一体どうやれば動くのでござるか!?
マッシュ:まったく、もう。世話がヤケるでござるな…
いけねえ! 俺までうつっちまったよ。
カイエン:マッシュ殿ー! あべこべでござるぞー!!!
マッシュ:わかったわかった。とにかく俺についてこいよー!
兵士 :おい! そこで何をしている!?
カイエン:あわわわわ! 止まらんでござるぞー!!!
マッシュ:よしっ。突破するぞ!!
カイエン:どうやって突破するでござるか!?
マッシュ:あーもう!まずレバーを倒して
カイエン:レバーってなんでござるか!?
マッシュ:じゃ黄色いボタンを
カイエン:ボタンってなんでござるか!?
マッシュ:もう適当に全部押せ!!
カイエン:あわわわ!なんか出て全部倒したでござるよ!?
マッシュ: ...スゲーでござる...
マッシュ:ここまで来たらこっちのもんだ。
ところで、ここからナルシェにはどうやって行けばいいんだ?
カイエン:ナルシェでござるか。
ここからでは、南の森を抜けるしかなさそうでござるが…
マッシュ:よしっ! そうと決まったら、こんなガラクタに用はない。行こう!
つづく...