コント「材料」 | まるごとゴトウまるまる

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勇者:...やっと、帰ってきたぞ。すいませーん!

武器職人:おーあんちゃん!戻ったか!待っていたぞ!

勇者:あなたに言われた、伝説のつるぎを作るために必要な材料、全て手に入れましたよ。正直、めっちゃくちゃ大変でした。

職人:だろうな。だって、お前に会って、必要な材料伝えて、4年経つからな。

勇者:はい。この4年の間にいくつの村が魔物に滅ぼされたか。

職人:悔しい限りだ。だがそれももう終わりだ。俺が最高のつるぎを作ってやる。世界を救ってくれ。さあ早速、材料を見せてくれるか。

勇者:はい。まずこちら「スライムのぷるぷる」

職人:おうたしかに。

勇者:これ手に入れるのに2ヶ月かかりました。

職人:あそんなかかった?俺これは20分くらいで行ける感覚だったんだけど。さすが4年かかるだけあるね。

勇者:ほらアイツらって倒すと消えてなくなっちゃうじゃないですか?だから1回エサあげて仲間にして、なついたところを剣でそぎました。

職人:あ結構残酷なことしたね。魔物とはいえかわいそう。

勇者:そしてこちら「人魚の胸毛」

職人:うわー本当にあるんだ!

勇者:これもめちゃくちゃ大変でしたよ!4ヶ月かかりました!

職人:かかったねーこれまた。

職人:あなた知ってます?人魚ってほとんどメスなんですよ!胸毛がないの!
だから人魚捕まえて男性ホルモン大量投与して生やしました。

職人:壮大だね!!壮大かつ残酷だね!逆によく4ヶ月で出来たね!

勇者:俺いい大学出てるんで。

職人:あいい大学出てんだ!珍しい勇者だね!

勇者:そしてこちら「ペガサスの鼻くそ」

職人:うわーペガサスって鼻くそも白いんだね!

勇者:これはシンプルにペガサス見付けて鼻に剣突っ込んで取りました。

職人:キミ乱暴だね!!めんぼうでいいじゃん!

勇者:だから2ヶ月で取れました。

職人:まあまあかかったな!ペガサスが居なかったのね!?

勇者:そしてこちら

職人:あのさ、もうトークいいから全部出してつるぎ作らない?

勇者:嫌だ!ここで話しをするのが楽しみだったんだ!

職人:そうなの!?つるぎができることじゃなくて話がモチベーションだったの!?

勇者:「うまのふん」

職人:その話はもういいじゃん!想像付くよ!

勇者:ただのうまのふんよりもいいんじゃないかと思ってペガサスのふんです!

職人:そうなの!?これペガサスのふん!?さすがのペガサスもふんは茶色いんだね!?

勇者:これもお尻に剣突っ込んで取りました!

職人:かわいそうに!!自分でするの待ってやれよ!

勇者:これがその時の剣です!

職人:やめろ!!ペガサスの鼻とお尻に突っ込んだ剣を顔前に持ってくるな!

勇者:そしてこちら

職人:だからもういいって商品紹介は!!世界救おうよ!

勇者:「エッチなしたぎ」

職人:これ本当に取ってきちゃった!?これだけ冗談だったのよ!まああったらやる気は上がるかも知れないけど!

勇者:そうなの!?なんだよこれ取るのに2年かかったのに!

職人:そんなかかった!?ちくしょう俺の冗談がいくつかの村を滅ぼしたな!

勇者:エッチなしたぎなんて世界中の宝箱開けても全然なくて!
ああもうしょうがない!ってキレイなお姉さんちのベランダで剣で引っかけて取りました。

職人:バカヤロー!!なにド犯罪やってんだ!
きったねぇ剣だな!!鼻くそとふんと悪に染まってんじゃねぇか!

勇者:全ては伝説の聖剣を作るために!

職人:要らねぇんだよエッチなしたぎは!!考えた分かんだろなんで聖剣作るのにエッチなしたぎが要るんだよ!

勇者:人魚の胸毛とペガサスの鼻くそとうまのふんは本当でエッチなしたぎは冗談。
そんなことを見極められるようなずば抜けた判断能力は俺にはない!!

職人:スゲェ力強く言ったな!!いい大学出てるとは思えないセリフを!

勇者:さ、気を取り直しまして

職人:取り直さないで!?できれば君には逮捕されてほしいくらいだよ!

勇者:続いてこちら

職人:マジでもう無理!ドロボーのこうやって取りましたトーク聞けない!
ねぇマジでもうつるぎ作らせて?お前を勇者に戻すつるぎ。早くしないとまた村滅ぶよ?

勇者:多少の犠牲は仕方がない!

職人:防げる犠牲は防ごうよー!俺ひとつ無駄な犠牲出しちゃったからもう避けたいよ!

勇者:「オリハルコンのかけら」

職人:よーしこれで揃った!

勇者:これを持っていたのは18歳のとても美しい女性でした。

職人:もういいってトークは!!かけら置いて!?そしたら全部揃うから!

勇者:彼女は5歳のとき、両親が魔物に殺されました。
母親は最後の力でこのオリハルコンのかけらを渡しました。お金に困ったとき、これを売って生活が出来るように。
しかし彼女はどんなに貧しくても売ることが出来なかった。
最後の力で渡されたオリハルコンのかけらから、母親の温もり、におい、愛を感じられるような気がしたから。

職人: ...ちょっと気になる話始めてんじゃねぇよ!!その話2時間聞きたいよ!

勇者:彼女は2人の弟にご飯を食べさせるために周りの家にお願いして恵んでもらいました。ただ、ひどいときには殴られもしたそうです。
それでもなんとか暮らしていき、10歳になると仕事を始めました。そして時が経ち、俺と出会いました。

職人: ...ヤベエスゲェ引き込まれてる!!そりゃこんな話あったら披露したいよね!?さっき止めてゴメンね!?

勇者:世界を救うためにオリハルコンのかけらを渡してくれと頼みました。
でもどうしても渡さないって言うから叩き切りました。

職人:バカヤロー!!!行為も話が終わったこともバカヤロー!
なんてことするんだ!!女の子に!悪魔か!最悪盗めばいいだろ!お前盗み得意だろ!

勇者:安心しろ。みねうちだ。

職人:報告で使う言葉じゃねぇんだよ!悪人本人に後ろ向いて言うやつだよ!女の子をみねでうつな!

勇者:全ては伝説の聖剣を作るために!

職人:どうでもいい!!そんな素晴らしい女の子のみねうってまで手に入れる剣じゃない!

勇者:そんな2時間でした。

職人:これだけ凄い早かったね!?話は壮大だったのに!
ん?これで材料は揃った。経った時間は2年8ヶ月。あと1年4ヶ月なにやってたの?

勇者:エッチなしたぎが見つからないストレスからカジノ三味。

職人:バカヤロー!!クズヤロー!!ギャンブルに逃げるな!!

勇者:正直に正しく言うとエッチなしたぎに3年4ヶ月かかってます。

職人:ちくしょう!!俺の面白くもない冗談で無駄な3年4ヶ月が!村滅ぼしたの俺だ。

勇者:そして立ち直って女の子を叩き切りました。

職人:立ち直るな!!お前なんかずっとカジノですってろ!はあ、しかし悪いのはお前だけじゃない。俺のせいでもある。
せめてもの罪滅ぼしだ。最高のつるぎを作ろう。行くぞ!トォリャアアアー!

勇者:あっ釜に材料突っ込むだけのタイプの作り方なんですね。打たないんだ。

職人:できた!

勇者:早い!!

職人:「はがねのつるぎ」!!

勇者: ............えっ?はがねのつるぎ?それ冒険開始3つめの村に売ってたよ?

職人:うんあのね、シンプルに、失敗しました。たまーにあるの。

勇者: ...............この剣、あなたの血で染めてもいいですか?

職人:うんしょうがないかなーと思ってます。



自分的には結構自信作なんですがいかがだったでしょうか?



今日も最後までありゴトウ!