杉の木の両親と松の木の子どものお話 | Taiga Punktual Work 【神戸出身のグローバルフリーランサー】 〜旅と音楽は平和を運ぶ〜

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Your time is limited. so don't waste it living someone else's life. Have the courage to follow your heart and intuition.
You somehow already know what you truly want to become . -Steve Jobs
YOLO ! 向こうみずは天才? 善は急げ⇆急がば回れ

どうも、檜の森です!卯月馬鹿だけにStory Telling←

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昔々あるところに、杉の木の夫婦が住んでいました。
お互いに同じ形の杉の木ですから、価値観も行動パターンも同じで、とても仲の良い夫婦でした。




そんな杉の木の両親に待望の赤ちゃんが宿りました。夫婦は子供のことを考えると嬉しさで一杯になりました。
「元気に生まれてきてくれさえすれば・・・」と紙に祈る毎日でした。

出産日を迎え、アニメのプーさんのような、ポケモンのカビゴンのような丸々と太った可愛らしい元気な男の子が生まれました。
そして『銀河』という名前を名付けました。そして、赤ちゃんはスクスクと健やかに育ちました。

乳飲み子の頃は「個性」は強く出ませんが、成長するに従って、両親は違和感を感じ始めました。
そうです。個性は遺伝しないため、生まれてきた子は杉ではなく、「松丿木」だったのです・・・。




杉丿木の両親は、‘‘木はまっすぐ空に向かって延びるもの’’と、信じていましたが、我が子はなんと、くねくねと曲がりくねりななら、横に枝を伸ばして成長していったのです。
このままではいけないと感じた両親は、何度も話し合って、ある「決断」をしました。

その決断を実行する日の夜。
スヤスヤと隣で寝息を立てて眠っている我が子を、ロープやテープでぐるぐる巻きにして、大切な枝切りバサミで、
なんと、子供の枝を、すべて、切り落としてしまったのです。
寝込みを襲われた子どもは泣き叫びました。

松「お父さん、お母さん、痛いよ〜」
松「どうしてボクを傷つけるの?」
松「ボクは悪い木なの?」
松「ボクはボクのままじゃいけないの?」
と、血だらけになりながらも、両親に必死に訴えます。

しかし、杉の木の子どもの言葉に耳を貸そうとはしなかったのです。
枝を切り取られてしまった松の木の子どもは、成長の芽も可能性の芽もいっしょに切り落とされてしまい、小さく小さく、萎縮してしまいました。

その後も杉の木の両親の意に沿うように、枝を斬られ続け育った松の木の子どもは、個性を否定され自身をなくしたまま、やがて成長期を迎えます。

しかし、「松」は「杉」にはなれません。子どもは苦しみながらその枝を横に横にと伸ばして成長していきました。それを見た杉の木の両親は、「うちの子は治らなかったわね」と落胆してしまいます。

そうして子どもが連れて行かれたのが、神経科の病院やカウンセラーのところでした。
最初の先生は、たまたま「松の木」の医師でした。
ですから、松の木の子どものどこがおかしいか、理解できません。




松医者「オタクのお子様はまったく正常です。素直に育っていますよ」と、両親に告げました。
すると、杉の木の両親は「いやいや、この医者はヤブ医者やん」と、病院を変えました。

次に行った病院の先生は、『桃』の木の先生でした。
松でも杉でもないので、言っていることがちんぷんかんぷんです。
「この医者も、なんか変じゃのう」と、また病院を変えました。

そして、やっと「杉の木」専門の先生に出会います。
「ご両親の気持ちは痛いほどわかります。やはり木は真っ直ぐ、天に向かって伸びないといけませんよね。」と、言われ、杉の木の両親は大喜びしました。
そんな両親が選ぶ学校は、きっと、「杉の木学園」ですし、塾も「杉の木塾」でしょう。 

松の木の子どもは家で枝を刈られ、学校で切られ、塾でも斬られ、病院でも枝を切られ続けるのです。




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さあ、この松の木のコドモは、
立派な大人に成長するでしょうか?

(集英社:動物キャラナビ、一部抜粋)

【子育てのワンポイントアドバイス】
1.乳飲み子から目を離すな
2.幼児は肌を離して、手を離すな
3.少年は手を離して、目を離すな
4.青年は目を離して、心離すな

笑顔の子育てが、いいね(≧∇≦)b




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