平家物語「まったうして」 | ⋆

まったうして

 

縁のある言葉ですが、ここではなぜこの言葉なのか説明は省きます。

 

本題のブログを書く前に、10月を思い下書きにたくさんあったなかから

ふと「目を通した」こちらをもう何もせず、そのままアップしたい。

 

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http://manabiyah.seesaa.net/article/375309054.html

 

梶原申しけるは、「よき大将軍と申すは、かくべき処をばかけ、ひくべき処をばひいて、身をまッたうしてかたきをほろぼすをもッてよき大将軍とはする候。片趣なるをば、猪のしし武者とてよきにはせず」

 

梶原が申したことには「立派な大将軍と申すものは、攻めるべきところを攻めて、引くべきところを引いて、我が身を無事に保って、敵を滅ぼすものをもって、立派な大将軍というのです。一方に偏っている者をイノシシ武者といって立派とはしない。」

 

 

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13154328003

 

平家物語の平忠盛が言った言葉で
『身を全うして君に仕ふ』
というのは 忠盛の決意を示した言葉だと書いてあったんですが
意味は
『我が身を安全をたもって はじめて君に使えることができる』
なんですが この時の君って誰ですか?

 

 

巻一「殿上闇討」ですが、
ここで「君」は「主君」のことですね。では忠盛の主君とは誰でしょう。 
この部分のすぐ前に「(忠盛は)鳥羽院の御願、得長寿院を造進して、……上皇御感のあまりに内の昇殿を許さる」とあります。当時は院政期ですから主権者は天皇ではなく、上皇(院)です。
鳥羽院に寄進して鳥羽院から昇殿を許されたのですから、彼の主君は鳥羽院ということになります。

「主君に忠誠を尽くすためには、自分の身が安全でなければならない、だから主君のためにも自分の命を大事にするのだ」ということ。