いとこのTちゃんは
私達の前では普通でしたが、
T美ちゃん (Tちゃんの妻) の前では
死や痛みへの恐怖から精神的不安があり

痛み止めや精神安定剤の依存が強くなり
薬の数が増え、
薬全般を見直したいとT美ちゃんは考え

医師の勧めもあり
Tちゃんは緩和病院に移りました。

輸血のタイミングでもありました。

入院を嫌がるTちゃんの為に
自宅介護を頑張るT美ちゃんの体力が
私は心配でした。


7月の土・日曜日はTちゃんの妹家族が
Tちゃんのお見舞いに来ていて
私もなるべく顔を出しました。

皆んなでテレビを見て、
お喋りして、ご飯 作って
良い時間を過ごせました。


父方の親戚であるTちゃんと
豚は似た所があり、
地声が大きいTちゃんが
ワガママを言う様子から
豚を思い出してしまい、
私は不快な時があり、

Tちゃんの緩和病院の入院を機に
私は一旦 お見舞いから離れました。


T美ちゃんから
『9月一杯は大丈夫だそう』と
連絡を貰った次の日 …


その日、朝からTちゃんの血圧は70と
低かったそうです。

医師からT美ちゃんに連絡があり、

T美ちゃんが病室に着くと
Tちゃんは呼吸が しんどそうな時もあり、
痰に、いつもより
血が混ざっていたそうです。

T美ちゃんが「手を握って」というと
Tちゃんは手を握り返したそうです。

そして、お昼過ぎ、妻と妹に看取られ
穏やかにTちゃんは息を引き取りました。


T美ちゃんから猫の様子をお願いされ、
私はマンションに行くと
日が暮れて暗くなった部屋の中から
猫が鳴いていました。

病院には連絡を受けた
Tちゃんの友人達が来てくれ、
その後、一緒にご飯を食べたようです。

猫とT美ちゃんの帰りを待ち、
お話しした後、私は帰宅しました。


Tちゃんは車が大好きで、
Tちゃんが欲しかった
ベンツの最新車をお友達が借りてくれ
お骨になったTちゃんを乗せてあげました。

私も同乗させて貰え、
道中、皆んなで
Tちゃんの思い出話しをしました。


Tちゃんが居なくなった実感はなく、
わざわざ実感する必要はなく、
それで いーかなーと思います。