携帯捨てよ、旅に出よう。

道は必ず繋がっている。

Gジャンの袖を切って、二の腕出してライディング。

松田優作みたいなカーリーヘアーをヘルメットからはみ出させて、深く刻まれた顔の皺でティアドロップサングラス。

 

オートバイに乗り始めた時の動機はこんな感じだったかもしれないけれど、今はスマホで地図を見ながら走りたい。

オートバイを路肩に停めて地図を開くの悪くはないけれど、

「またか」とか「もう」とかいう気持ちでは停まりたくない。

 

クアッドロックデビューを目論見中です。

少し寒くて寂しい午後、海沿いを走る。













あっという間に、陽は沈んでゆく。


毎年恒例の真夏の夕涼み。

 

観音崎から葉山、逗子、滑川の駐車場。

年々スタートが遅くなり、滑川の駐車場に着いたときには、

夕闇が迫っていた。

 

夏の湿度と潮風でTシャツが肌にへばり付いている。

まだしばらく暑い夏はつづく。

 

国道134号線を水着のまま歩く女性。

地球の温暖化で昔の夏とは暑さが違っても、

まだ変らない夏がある。

 

 

 

 

最近は、オートバイに乗るのはバッテリーの生存確認の意味もある。

スターターボタンを押すと、少し頼りなくセルモーターが回り出し、エンジンスタート。

よしよし、バッテリーはまだ生きている。

てな具合だ。

 

今日は夏日だ。長袖のシャツを脱いでTシャツで走りだす。

乾いた風が心地よい。

夏はいっぱいになる滑川の駐車場も今の季節は余裕がある。

木製のベンチには、日焼けをしている人、冷たい飲み物で喉を潤している人、会話を楽しんでいる人達が居る。

 

まだ走り足りなくていつもの海岸へ来た。

もちろん、途中でいつものコロッケも買った。

海を眺めながら旭屋のコロッケを食べて幸せを噛みしめる。

 

海に向かって左側の岬がいつもより少し賑やかな気がする。

浜辺をを歩いて行ってみる。

岬の足元は芝生で昼寝、ピクニックを楽しむグループが居る。

中には優雅にワインを楽しむグループも。

 

次はここでゆっくり過ごすことにしよう。

 

帰り道で、迷彩服を着た100kg超の黒人が乗る何とか1000RRのような名前のスーパースポーツ(新しいオートバイに詳しくなくて、すみません)がすごいスピードで僕を抜き去っていった。

おそらく横須賀のNAVYだ。

大柄な人が乗ると、1000ccのスーパースポーツもオモチャのように見える。アクセルとブレーキの使い方も大胆だ。

 

通り慣れた道でも、すれ違う人達はいつも違う。

 

今夜はぐっすり眠れそうだ。

猛暑が続く2015年の夏。
旧友を誘って涼めそうな場所にショートツーリングに行ってきた。



ガレージからオートバイを出すだけで汗が滴り落ちる。
ここ数日34℃が続いている。今の夏は確実に昔の夏とは違う。

久しぶり会う友人とのツーリングだったため、ついつい休憩時間のおしゃべりが長くなってしまう。
走り出して間もない西湘バイパスの国府津サービスエリアで1時間も休憩してしまった。
お互いの近況や駐輪場に停まっているいるオートバイやサービスエリアに入ってくるオートバイの話で時間はどんどん過ぎていく。サービスエリアの中で日焼けしてしまう。
涼むはずのツーリングなのに。

白髪で長髪、束ねた髪は腰のあたりまである。
腰が曲がりかけた姿は仙人を思わせる。
足が上がらないその人は右手で右足を持ち、オートバイに跨った。
そしてゆっくりとカワサキのオートバイで出て行った。

そんな人を横目で見ながら、僕たちの話題は尽きない。
ここで日が暮れてしまいそうだ。
続きは次の休憩場所の芦ノ湖で話をすることにして、出発する。

箱根新道で芦ノ湖まで登った。
友人イチオシの「魚料理 大正」でちらし丼を食べながら、ここでも長居してしまう。
今日の帰宅は夕暮れ後になりそうだ。

75号、138号で山名湖へ向かう。
水陸両用バスを見て驚き、ここでも長話。出発は17時を過ぎていた。

さて、最後に道志みちを走って帰ろう。
交通量も少なく、マイペースで走ることができた。
Tシャツ一枚では少し肌寒いくらいだった。
道志みちを抜ける頃には、辺りは完全に夕闇に包まれていた。
412号、129号で海岸線まで出ようと思っていたが、交通量が増えてきた。
ちょうど圏央道の相模原ICがあったので利用することにした。
千円オーバーの料金は高いと感じるが、時は金なり。
一気に海岸線まで走り抜けた。

20時30分に解散。約200km走った。
湿気と排気ガスで身体中ベトベト。
今夜はぐっすり眠れそうだ。
今年初のオートバイは、バーベキュースポットを探しに中津川へ。
新湘南バイパス茅ヶ崎海岸から圏央道で相模原愛川へ向かった。
途中、厚木のパーキングで休憩。


空港、駅、高速道路のパーキングが好きだ。
どこかへ行こうとしている人と帰ろうとしている人の交差点。
なんとなくドラマティック。

厚木パーキングの男性用トイレは隣との仕切りが深くてよい。
隣の人が丸見えのトイレに慣れすぎていて何も感じなくなっていたけれど、
こういうトイレを使うと、他のトイレはなぜ丸見えなのか?と思う。

オートバイの駐車エリアに戻ると、隣にドゥカティスーパーバイクがやってきた。
リヤ・タイヤは、ほぼスリックタイヤ。
最近はオートバイ雑誌も読まないし、乗る機会もめっきり減ったから浦島太郎状態な自分。


2010年のツーリングマップルに圏央道の相模原愛川出口は載っていない。
圏央道を降りた途端迷子だ。
野生の感を頼りに北西へ向かっていると偶然54号線を走っていた。
そして、あっという間に目的地の半原に着いた。
愛川橋の下でバーベキューをしている人達が居る。
簡単に着いてしまい、物足りなさを感じたからそのまま走り続けることにした。
帰りに河原へ降りてみよう。
この先には相模湖がある。
昔、行った気もするし、行ったことがない気もする。不惑の年代はすべての記憶が曖昧だ。

呆気なく相模湖にも到着した。
オートバイを駐めるところが見当たらなかったので相模湖駅に行ってみた。
ローターリーはガラガラでオートバイを駐めることはできそうだったが、
休憩できる場所があるかどうか分からなかったのでUターンすることにした。


相模湖を一望できるカフェで昼食。
ベーコンと新玉ねぎのトマトソース生パスタを食べた。
相模湖を臨む窓ガラスに虫がへばりついていた。
あまりに久しぶりに見たから「カミキリムシ」が頭に浮かばなかった。
何ムシだったか思い出すのに少し時間が掛かった。
あんなに好きだった昆虫たち。今となっては触ることができなくなってしまった。


帰り道、目的の半原愛川橋下に降りて、川に手を浸けてみる。思ったよりも冷たくなかった。

帰りも圏央道で帰ることにする。
1000円弱の料金は高い気もするけれど仕方がない。時は金なり。
強い向かい風が吹いていた。身体がどこかへ飛ばされてしまいそうだ。
ハンドルにしがみ付きながらアクセルを開け続けた。


給油して、今日のツーリングは終了。

11:00~16:00 120Km。


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最後にオートバイに乗ったのは8月中旬。約三ヶ月ぶりのツーリング。
前日は雨のせいでバッテリーは未確認のままだ。
心配していたバッテリーは、あがっていた。
そしてバッテリーもほぼ空っぽ。
待ち合わせ時間が近づいてきている。
急いで車のバッテーリとブースターケーブルを繋ぐ。
慌てていたせいで、プラスとマイナスを間違えて接続、火花が散った。
気を取り直して、プラスとマイナスを繋ぎ換える。
無事にエンジンスタート。15遅れで待ち合わせ場所に到着した。
待ち合わせ場所は自宅近く。バッテリーに不安があるためエンジンは切らない。
友人と軽く挨拶を交わし、すぐに走り出す。
残念ながら早々に燃料補給が必要だ。
数キロ走ったガソリンスタンドで初めてエンジンを切る。
もし、ここでエンジンスタートできなければ僕はここで引き返し、
友人は一人でツーリングに出かける。

スターターボタンを押す。
セルモーターが回り、エンジンに火が入った。
胸を撫で下ろす。
134号線を西湘バイパスに向かって走り出す。

西湘バイパスでは、隼が猛スピードで僕らを置き去りにした。

国府津で西湘バイパスを降りて、72号線、246号線で山北の道の駅へ。
途中、東山北駅でローカル線とすれ違う。
ガードレールの向こう側では白い子猫が歩いていた。
友人のホンダのリヤタイヤは枯葉を舞い上げながら走る。

147号線で三国峠へ。
ススキ越しの山中湖。そして雲と富士山。


不動南店でほうとうを食べ終わったあと、富士山を眺める。


富士パノラマライン、富士スカイラインで富士山を一周する。
紅葉を濃霧が包み込んでいる。
僕らは丁寧で慎重なライディングを続けた。


家に戻ったときは完全に日が暮れていた。
久しぶりに長距離を走り、ツーリングの楽しさを思い出した。

またツーリングに行きたい。すぐにでも。
そう思えるツーリングは懐かしくさえある。


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今夜は中秋の名月。
残念ながら雨空で月は見えない。

中秋の名月と言えば、このツーリングを思い出す。


- a revival -


まだ夜露の湿り気が少し残っている。

夜が明けたばかりの生まれたての空気を、
鼻から胸いっぱいに吸い込む。

遠くの空にぼんやり見える朝焼けを眺める。

まだ車が一台も走っていない道路を静かに走り出す。



昨夜はこんなシチュエーションを思い浮かべていたけれど、
実際は、11:30の出発。

四季を問わず、変わり行く季節は名残惜しい。
夏の残像を追い求めて伊豆へ向かう。

横浜横須賀道路→保土ヶ谷バイパス→東名高速、
海老名サービスエリアで休憩。


===タンデム -eye catch- ==============================
BMWのK100RS
ブルーのボタンダウンの半袖シャツ、
白いフルフェイス。
後部シートの女性も白いフルフェイス。
BMWは少し上品な普通の恰好がサマになる。
世界で最もタンデムがスマートに見えるオートバイ、BMW
=================================================

小田原厚木道路→荻窪IC→箱根ターンパイクへ向かったが、
事故で通行止だった。仕方がない、135号線を南下することにした。

有料道路を使わずに、
海より一本山側に入った道をのんびり走る。

昔、夏のたびに、仲間とこの道を走った。
オートバイだけではなく、車でも走った道。
もう10年以上も前の話。

海沿いの道路は概して休憩する場所が少ない。

海を横目に感傷に慕っていたら小腹が減ってきた。
あじろ食堂」が目に入った。
イカ丼
網代名物。地元の漁師料理。「イカ丼」¥1260。
ワイルドな味。


135号線をひたすら南下していく。
伊東市が近付くにつれて交通量が増え、
渋滞に突入していく。渋滞するポイントも昔のままだ。

あの頃は更に南下を続けたが、
今日は城ヶ崎海岸の手前で111号線へ。

天城高原から伊豆スカイラインで帰路につくことにする。

標高のせいで、耳がツンとする。
エンジンノイズ、エグゾーストノイズも静かに感じる。
ヘルメットと耳の間で風を巻き込む音だけが、
連続して聴こえる。

だいぶ冷えてきた。両腕に鳥肌が立っている。

前を走る車は一台もない。

バックミラーに映る車も一台もない。

夕暮れの伊豆スカイラインで、
異次元に引き込まれてしまったかのような錯覚に陥る。
前方からクロネコヤマトのトラックがやってきて、
やっと現実に引き戻された。

バックミラーに夕陽が映る。
脇道にバイクを止める。
レッドウィングのブーツで砂利を踏みしめると、
大地に立っていることを実感させるような音がした。

伊豆スカイライン2

二日連続の夕陽鑑賞。

富士山も二日連続。

寒さが身にしみてくる。
気温を示す電光掲示板は「20度」。
おそらく、夜の訪れとともに気温は急降下するだろう。
Tシャツの上にパタゴニアの薄いシェル一枚だけでは辛い。
無意識のうちに奥歯を強く食いしばったままの状態が続いていた。
瞬間冷凍されてしまったみたいに。


すっかり日が暮れ、霧が森を覆いだす。
夜の箱根も10数年ぶり。
あの頃も寒さに震えた。
ターンパイクで一気に下界へ。
下るにつれて、徐々に身体が解凍されていく。
電子レンジに放り込まれたみたいに。


前方には赤い満月が低い位置に見える。

今日は中秋の名月。
月見をしながら帰ることにする。

西湘バイパスで平塚・横浜方面へ。

相模湾の上に浮かぶ満月を眺めながら、134号線を走る。
そのうち、満月に向かって走っているような気になってきた。
月を眺めることに集中した方がよさそうだ。
逗子の駐車場でゆっくり月を眺めることにした。
フルムーンフィーバー

もし、あの頃の仲間と、
再び伊豆ツーリングに行くチャンスがあるのなら、
この駐車場で待ち合わせよう。

そう、あの頃みたいに。


!!! Full Moon Fever !!!



<START:11:30><END:20:20><走行距離261km>








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マフラーやエアクリーナーケースのメッキは曇り、所々錆が浮いている。
ずっと磨きたいと思っていたけれど、なかなか実行に移せないまま1年以上経ってしまった。

wako'sメタルコンパウンドでメッキ部分を磨いてみた。
錆を完全に取ることはできなかったけれど、輝きは取り戻せた。

それにしてもハンドルだけは錆びない。
特別なメッキが施されているのだろうか。