くもり。風が強い。

朝起きた瞬間からじめじめ。梅雨前線が来てる感。

朝方「長袖なんて着てられるかぁ!」とブチギレる夢を見た気がするのは、毛布も布団もしっかりかけて寝てたせいに違いない。


昨日、仕事を仕上げて1日早く納品しようと思って出かけたのだけど、運転しながらふと急に怖くなって買い出しだけして帰宅して、終えたはずの案件をもう一度見直した。

何もなきゃそれでいいわけで、納期どおり明日送ればいいんだという気持ちで。

でも、細かく見ていったら考え直すべき箇所がいくつかあって書き換えた。

これだけでも持って帰った甲斐があったと思いながら作業を終えたけど、今朝になってもまだ不安が消えない。

こういうときはぜったい不安を無視しないほうがいい。

迷わず4回目の見直し。

こんなに見直しするのいつぶりだろう。

作業してるときは緩急がしっかりしてて集中すべきところはしっかり集中するみたいなやり方をしたけど、見直しする中で最初に決めた方針をまるっとひっくり返す決断をしたせいで、それに伴って辻褄が合わなくなった細かい箇所の修正が生まれてしまった。

クライアントからの作業指示に従わないといけないからふだんできることにも制限があったりして、その条件下でする判断にも最後まで迷いが生じてしまった。

でも考えに考えて、最善を尽くすことはできた。気がする。

それでも及ばないことがあるのが怖いところだけど。

あとは信じて納品するしかない。


昨夜は、何がきっかけだったか覚えてないけどクラウドに保存されている昔の動画をいろいろ見た。

やっと最近、うちの猫の動画が見られるようになってきた。

動かない画像は普通に見てたんだけど、動画は見る勇気が出なかった。

ひさびさに動く猫を見て、声を聴いて、まぁ当然のごとくだばだば泣いた。これが滂沱ってやつか。

ふだんは無口だけど、分離不安が強めだったので家に誰もいないと勘違いしてひたすら鳴いてるところを見つからないように撮ったんだった。

動画の最後に見つかって鳴きやむのがおもしろかわいかった。

あと、わたしの手を力いっぱい殴る動画もあった。

猫がいるあいだ、毎日遊びの一環で戦ってたので、わたしの手は常に傷だらけだった。

このまま痣になって一生残るんだろうと思ってたけど、今は跡形もなく消えてしまった。

残ってくれたってよかったのにな。


いろいろ動画を見てたら、4年くらい前に送ってもらったものも残ってて、それには送ってくれたひとの声も入ってて、ずっと聴きたかった声だったのでまた滂沱の涙。


声ってすごいな。

日々ひとの声って当たり前に聞いてるけど、聞けなくなった声を聴いたときの感情を揺さぶられる感の強烈さにびっくりした。


今日こそこれから納品。

帰ったらごはん作ろう。

昨日は母親の好物、海鮮の巻き寿司を買って帰った。案の定大喜び。

あとはごぼうサラダとさやえんどうのお味噌汁、厚揚げとひき肉とニラもやしを炒めたの。

今日はサバがあるからにんじん玉ねぎたっぷりめで南蛮漬けにでもしようかと思ってる。

汁物はなにがいいかな。

鶏だんごとかで野菜たっぷり入れてスープ作ろうかな。

箸休めは昨日作ったのがまだあるのでよし。完璧。



今、いつもの担当さんから次の案件の依頼の連絡がきた。

タイトルを聞いてほくそ笑む。

ちょうど今がんばってるゲームの案件だった。

庭。

ふつうのひとなら気づけないことにも気づけちゃうよこれは。


今夜もお休み。

-54を掘りに行こうじゃないの。


これ見た。





脈絡のない流れ。

なんかもっと見た気がするんだけど、アマプラは視聴履歴が見えないのでなんだったか忘れた。

初めに土井先生見て「包丁がとにかくよく切れるなぁ」と思ったあとに「正体」を見た。

案の定仕事しながらだったので、1話をぼんやり見すぎて最終話まで見てからもう一度1話から見直した。

途中からリアルに欠ける作りだと気づいて本気で見てなかったんだけど、終盤からはどう終着するのか気になってちゃんと見るべきかもと思ったのだった。

結果、つっこみどころ満載ではあるがストーリーとしては楽しく見られたか、という感じ。

元ネタになった事件はあるらしいけど、ほんとかね。

指名手配犯が逃亡しつづけることはあるだろうけど、死刑囚が脱獄して逃亡しながらころころ転職して出会ったひとみんなを味方につける(ネタバレ)なんてファンタジーすぎるでしょいくらなんでも。

創作としては夢があって楽しいけども。


しかしこの作品でも市原なんとかさんは市原なんとかさんでしかなかった。

何見ても彼は彼でしかなくて毎回笑っちゃう。

そういう役者さんて他にもいるけど、だいたい苦手なんだよな。

たとえば東出なんとかとか田中なんとかとか。

プライベートでどんな人物かはまったく関係なく、昔からこのひとたちは苦手だった。


2日続けて映像作品を続けて見たけど、考えてたのは「昔みたいに没頭はできない」ということ。

常にメタ的な視点で見てしまって、純粋に楽しめてない。

作品を生み出すという、凡人にはできないことを成し遂げていること自体は心から尊敬しているのだけど、完成度とか変態的なこだわりとか、そういうものを感じられるものは少なくて、なんか残念。

たまーに理解できないほど作り込まれてて驚かされる作品もあるけど、数年に何本あるかどうか。

そういうものに出会いたいんだけどな。


次は洋画にしようかな。

「オッペンハイマー」見ようと思ってたけどさすがに仕事しながらは無理すぎてやめたんだった。

今夜は休みにできたから何かじっくり見ようかしら。



ところで最近あんまり書いてないけど、楽器は毎日練習してる。

日常になりすぎてとりたてて書くことがないというだけで、今日は何弾こうか探して邦楽洋楽問わず知ってる曲はとりあえずぜんぶいったん原曲聴いてから弾いてみる、みたいなことをしてる。


前に練習した曲も今改めて弾いてみると苦戦してたコードチェンジがスムーズになったりしてて、毎日やってると身になるんだと思ったりもして。

ていうかあまりに弾きすぎてついに弦が限界な気がしてきたので、初めての張り替えってやつをしようと決意。

はたしてうまくできるのか。

ていうかせっかくだからおまけでついてきた弦じゃなくてちゃんとよさそうなの買おうかな。

まずはそれを調べるところからだ。


さて、納品行って買い出ししてこよう。

今日のごはんは何にしようかな。

昨日はわたしがヘルシーなものを食べたすぎて生とか蒸しただけの野菜メインにしちゃったので、今日はなんか母親が喜びそうなものにしよう。

そうしよう。


今日もよい一日を。

朝から仕事しながら立て続けに3本映画を見た。
実際に起きた事件を基に作られた作品。
これよかったな。
登場人物それぞれが闇を抱えていて、大人なら誰でもすべて理解できる感情が描かれていた。
絶望としか思えないことばかり見えていても、なんとなく希望もあるような、でもその希望すら危ういような、そんな感じ。
ストーリーが進めば進むほど、「人間ってやっぱりどこまでいっても結局は孤独なんだ」と思わされた。
じっさい声に出して表すじぶんの思考の裏にある本音と闘うシーンは特によかった。
そうだよね、そうなんだよね、と頷きながら見た。
他人からは見えない葛藤が確かにあって、向き合いつづけている様子が描かれているのもリアルでよかった。
欲をいえば、事件の犯人が犯行に及ぶまでの心の動きというか、背景みたいなものがもっと描かれていたらもっとよかった。
そんなことして「だったらしょうがないか」と思われることは望んでないだろうし、要らないといえば要らないんだろうけど。
でも、どんな人間にもそうなった理由はきっとあるはずで、同情したいわけじゃないけど理解はしたいなと思ったのだった。
じっさいの事件なんだから調べたらある程度のことは知れるか。


「女には二種類ある。母と娘だ」みたいな台詞が印象に残った。
この中で母はひとりしかいないように思えたけど、どうなんだろ。
思いやりとか愛情って、履き違えると周りを傷つける。
じぶんの尺度を無自覚に他人に押し付けるのって、ほんとうに怖いことだ。
愛情ってなんなんだろう。
無償の愛ってよく言うけど、本質的にそれが存在するかはよくわからない。
結局はじぶんを守るためのものなんじゃないかとも思ったりする。



誰かの視点で物事を見て得た思考が、別の誰かの視点で見るとまったく別のものになる。
描き方が上手いなぁと思った。
みんなじぶんが悪になりたくないから、じぶんの視点で語るときはどうしたってある程度の嘘をつく。
その嘘のせいで誰かが悪人に仕立て上げられて、取り返しのつかないところまでいってしまったりもする。
『月』の中にも「心がなければ生きる意味も価値もない」みたいな台詞があったけど、心って他人からは見えないし、他人が何を思って感じたかなんて、想像することしかできない。
確認したところでまた嘘をつかれるかもしれないし。
みんなそれぞれの善を拠り所にして生きてる。
だいたいのひとはそれで他人が傷ついたとしても、それは相手の責任にする。
それはそう。
じぶんの課題はじぶんのものでしかなくて、他人の課題もまた他人のものでしかない。
みんな誰かを傷つけて、誰かに傷つけられて生きてる。
何を思って感じたかはそのひとにしかわからない。

「誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。誰にでも手に入るものを幸せって言うの」

ある視点で描かれたときは、ひととしての感情のない最低の人間に見えていた人物が、物語の終盤に言う台詞。
このひともまた、ひとを傷つけてひとに傷つけられながら何かを考えて感じて生きてきたんだろう。


なんだか意図せず重たいテーマのものばっかり見ちゃったけど、ほどほどに感情が動かされて見てよかったと思えた。
ほんとうは、何も考えずのほほんと見られるものを探してたんだけど。

次は何を見ようか。

ていうか、仕事しながら見るなよって話なんだけど、今回の案件はたまにしか気合いを入れるタイミングがないのでこのくらいがちょうどいい。
なんだかんだあと20ページくらいで終わるとこまで進んだし。

今度こそ何も考えなくていい映画にしよう。

あ、その前に晩ごはん作らないと。

今日は楽しい日ですか。
じぶんが生きてる意味なんて、生きてるうちはわからないかもしれない。
いつ死んだって、今が楽しければそれでいいんじゃないか。
それもわたしの言葉として表れているだけであって、本音かどうかはわたしにしかわからないことだけど。