下にある過去の記事は2007年の調査結果ですが、これは2015年のものです。

 

日本の自殺率は、2007年の9位から、2015年は18位に後退、10万人当たりの自殺者数も、2007年の24.0人から、2015年は19.7人に減っています。

ただし、「自殺者」には行方不明や不審死は含まれないので、実数はもっと多いと言えます。

(遺書があるか、自殺と断定できる証拠や状況証拠がなければ「不審死」として扱われる)

 

 一時期、自殺について、データをはじめ、より確実な方法など、あらゆることを徹底的に調べたことがあるのですが、上記のように「自殺」とカウントされない事実上の自殺があります。

姿をくらませて、なかなか見つからない場所で決行した場合、カウントされないことが多いです。でも、自宅からそれほど遠方じゃない所で、そういう場所はあるようでありませんでした。それに「他人に迷惑がかからない場所」は僻地に行かないとないと思います。

 

 自殺防止は簡単ではないと思います。一度スイッチが入ると、経験上、「早く死なないと」という心理状態が続きます。それで完遂して死ぬか、未遂に終わって我に返るかという感じです。

あくまでも個人的な感覚ですが、理屈は関係なくなり、自分じゃない自分がいるような、冷静になれない自分がいます。表面上は他人から見て分からないかもしれません。

きっかけは誰かに対する思いからでも、そのうち自分が悪いからだと思い込むようになります。自責の念に駆られます。怪談に出てくるような、誰かを怨んで自殺するというのは少ないんじゃないかと思います。何かに、誰かに傷ついたとしても、最後は「自分が悪い」という答えになります。

 完全にスイッチ(強迫観念に駆られた発作のような感じ)が入る前に、なんとか切り抜けられるように、一時的に現実逃避して勢いをつけないようにするというのもありますが、心臓が本当に苦しくなると、なかなかそんな余裕はないです。

普段からそういう思いを小出しにできるような信頼できる人がいれば、スイッチが入らずに済むと思いますが、現実的には、そこまで信頼できる人はそうはいないでしょう。ですので、そういう相談機関の方がかえって話しやすいかもしれません。

ただ、そういう電話相談はいつも話し中で、なかなかつながりません。また、メール相談はオウム返しのような返事しか来ないので、まったく無意味です。電話で話せるところがもっと増えればいいですが、何かと難しい面があるんだと思います。

 

日本は相変わらず先進国の中ではトップクラスです。

 

自殺率の国際比較(2015年)

 

自殺率世界マップ(2015年)

 

 

<2008年12月5日の記事の再掲>

 

 国内の混乱が続く体制移行国に次いで高い自殺率ということから、日本の自殺率は、やはり異常な値であるといわざるを得ないでしょう。

 

自殺率の国際比較(2007年)

自殺率世界マップ