NHKの「ガッテン!」2月22日の放送「最新報告!血糖値を下げるデルタパワーの謎」にて、睡眠薬の新薬「ベルソムラ」を飲むことで糖尿病の治療や予防ができるなどと、大阪市立大学医学部附属病院の医師が説明していたがそれが問題となり、後日、謝罪することなった。
ごく一般的な考えとして、こういう内容を放送しても視聴者に有益にはならない。
睡眠薬のベルソムラが実際に血糖値を下げる効果があるとしても、糖尿病は適応外のため、糖尿病の患者が飲みたいと言っても処方されない。適応外処方はレセプト上で減点対象になるし、場合によっては法に触れる。
つまり、こういう情報を「消費者」に伝えるのは、この薬が血糖値を改善するか否か以前の問題である。
NHKにしては脇が甘いというか、処方薬の宣伝ともとれる放送内容だった。
ちなみに、処方薬のCMは違法です。(処方薬の宣伝ができないため、CMで病気の喧伝が行われている)
今回の例は、科学的に「正しい」ことも常識的には適切ではないことがあるという一例でしょう。
個人的に、精神科系の薬が取り上げられる時はたいてい胡散臭い。