薬を使わない精神科医・宮島賢也医師が話している動画を紹介します。
この方自身が過去にうつで7年間、薬を飲んでいたそうで、主治医に薬を出された時、「一生、飲み続けたらいいよ」と言われたそうです。

2000年頃に製薬会社による「うつは心の風邪」キャンペーンが行われたのを境にうつ患者が激増しましたが、心の風邪なんて言われたら、本当の風邪みたいに薬は一時的に飲むものだと無意識に理解してしまいます。ですが、実際はそうではないのです。
抗うつ薬は一生、飲み続けなければならないというのは普通の人にとっては「え?一生?」と思うのではないでしょうか?私もその一人だったので、一生通院するのは嫌だと思いやめました。

しかし最近、やはり一生飲まなければならないのかなと思うこともあります。厳密にいうと、薬を飲み続けるというより、治療を受けている状態(精神障害者手帳を申請)でないといけないのかなということです。

それでも、再び抗うつ薬や抗不安薬を飲むというのはかなり抵抗があります。薬が切れた時の離脱症状がどれだけ苦しいか経験しているからです。離脱症状で苦しくて通院できずに何日も続くと廃人同然になります。一生、薬が切れないように通院して飲み続ければ離脱症状は経験しないので、それもあって「一生、飲み続けたらいいよ」となるのかもしれません。医学部で減薬、断薬の方法は学ばないようですし。

仮に薬で急性期症状が緩和されたとしても根本的な原因は解決しません。うつになった原因は薬でどうにかなるものではない。少なくとも私はそうです。宮島医師が提唱しているのは、考え方や生き方を楽にするということで、動画の中でも語っています。
私にとって考え方や意識を変えることは相当難しい。それでも少しずつでも変えていかなければならないことを頭ではわかっていても長い歳月、毎日浮かぶトラウマでもがき苦み、死んで楽になりたいと思う。その状態から楽になるには「自己否定しない」や「過去の出来事を切り離して考える」などが言われますが、それができるかどうかといった感じです。





8分33秒からの部分が個人的に響きました。