昭和時代の記憶をちょっとたどります。

1989年1月8日、昭和から平成に変わり、その数日後に20歳になりました。
自分にとって、「昭和=未成年時代」です。
昭和ネタを書いているブログを見ると懐かしさでテンションが上がります。昭和のアナログ感や大らかさ(言動や商売等々)が当時は不便だったり、理不尽だったりするのですが、今となってはその発展途上的な雰囲気が愛おしいです。

毎週予約録画している深夜番組を見たら、今回のテーマは純喫茶で、「純喫茶はコーヒー1杯の値段で昭和にタイムスリップできる場所」と言ってました。
自分が10代の頃に行った純喫茶は、昼間でも人工的な光で、ブレンドコーヒーより高いブルーマウンテンがあって、漫画と『ホットドッグプレス』や『ポパイ』があって、焼きうどんとナポリタンがうまいというイメージがあります。
高校時代、土曜の部活で体育館を使えるのが3時以降の時は、学校近くにある純喫茶で腹ごしらえをしてから雑誌を読んだり、「ゼビウス」というテーブルゲームをしたりしていました(店名がどうしても思い出せない)。
高校の近くに大学があったので、個人経営の純喫茶や飲食店がたくさんありました。

以前、先生に歌謡バーに連れて行っていただいたんですが、スナックのような店が好きでない自分は退屈かなと思っていたんですが、カウンターに座って曲を聴きながらまったりすると、懐かしい曲が次々と流れて、なんとも言えない落ち着く雰囲気が楽しかったです。
「Gメン75」のエンディングテーマ「面影」(しまざき由理)が流れた時は完全にタイムスリップしていました。
もうすっかりおっさんになったという証拠でしょうね。

昭和時代は今と比べて不便なことがたくさんありましたが、そういう不便さから学んだことが色々とあります。
個人的には、家にエアコンが「伝来」したのは昭和62年(当時18歳)で、ビデオデッキが伝来したのは63年でした。親が運転免許を持っていなかったので自家用車なるものはなく、交通手段は電車かバスしかありませんでした。
そんな昭和時代でしたが、デジタル感覚でなんでもかんでもスッとできてしまうのは便利な反面、味気なく、記憶に残りにくいものです。
その記憶の差もあって、昭和時代が余計に懐かしいのかも知れません。