<過去の記事を一部直して再掲>
毎年、1月の最終日曜日に社会福祉士国家試験があります。
2010年から新カリキュラムに変わって、試験科目が19科目に増えました。
合格率は例年、だいたい30%未満です。私が受験した2010年の合格率は、27.5%でした。
私は2010年1月、41歳の時に社会福祉士国家試験を初受験して合格しましたが、試験対策は、問題を解くスピードと正確さの鍛錬です。(もちろん19科目の全範囲を学習する前提で)
問題文と選択肢の文章を全部読むだけでも結構な量なので、考え込むと時間が足りません。
午前午後で計4時間、150問で、学習範囲が広い割には出題数が少ないので、どこが出るか予想するのは、ほぼ不可能です。
試験科目は次の通りです。(カッコ内は対応する旧カリキュラムの科目名)
【午前】精神保健福祉士との共通科目-76問・2時間
1.人体の構造と機能及び疾病(医学一般)-7問
2.心理学理論と心理的支援(心理学)-7問
3.社会理論と社会システム(社会学)-7問
4.現代社会と福祉(社会福祉原論)-10問
5.地域福祉の理論と方法(地域福祉論)-10問
6.福祉行財政と福祉計画(新規追加内容)-7問
7.社会保障(社会保障論)-7問
8.低所得者に対する支援と生活保護制度(公的扶助論)-7問
9.保健医療サービス(新規追加内容)-7問
10.権利擁護と成年後見制度(法学)-7問
【午後】社会福祉士専門科目-74問・2時間
11.社会調査の基礎(社会福祉援助技術論)-7問
12.相談援助の基盤と専門職(社会福祉援助技術論)-7問
13.相談援助の理論と方法(社会福祉援助技術論)-21問
14.福祉サービスの組織と運営(社会福祉原論+社会福祉援助技術論)-7問
15.高齢者に対する支援と介護保険制度(老人福祉論)-10問
16.障害者に対する支援と障害者自立支援制度(障害者福祉論)-7問
17.児童や家庭に対する支援と児童・家庭福祉制度(児童福祉論)-7問
18.就労支援サービス(新規追加内容)-4問
19.更生保護制度(法学)-4問
比較的、午前の共通科目の方が難しいので、共通科目で足切りにならないように気をつけましょう。
(足切り-いくら合計点が高くても、1科目でも0点の科目があれば不合格)
そして、午後の専門科目は事例問題が多いので、そこで何点稼げるかもポイントです。
出題範囲が広い割には1科目、7問程度の出題数ですが、出そうなところだけヤマを張って絞っても合格点は取れません。
ちなみに私は1科目だけ、「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」が全問正解でした。
最後に、社会福祉士国家試験は確かに、福祉の資格の中で合格するのが最も難しい試験ですが、ちゃんと勉強していたら合格できる試験です。
合格後、大切なのは、「自分は偉い」なんて思わないことです。
ハッキリ言って、社会福祉士国家試験に合格したぐらいで天狗になっていたら、人生、勘違いします。
私自身、社会福祉士国家試験に合格しても、偉いなんて全く思いません。