文部科学省は今月、算数・数学と理科の補助教材の冊子を小中学生に配布した。

「学力低下」対策として小中学校で今春から算数・数学と理科の授業時数、教える内容が増えるが、教科書の作り直しが間に合わないため、補助教材で対応することにした。

国のこうした措置は初めてで、配布する冊子は1680万部、予算は10億4千万円に及ぶ。

 

学力向上にかじを切る新学習指導要領は、小学校は2011年度、中学校は12年度に本格実施されるが、各種の国際調査などで順位が落ちている算数・数学と理科については今春から前倒し実施する。

補助教材はそれに合わせた措置だ。

対象学年は算数・数学が小1~中1、理科が小3~中1と中3。

 

例えば、小5算数の「台形の面積」、中3理科の「遺伝の規則性と遺伝子」などは今の教科書に載っておらず、出版社に委託して補助教材を用意した。

子どもたちは1年を通じ、教科書と冊子の両方を行き来しながら習うことになる。

冊子の厚さは十数ページから数十ページ。

費用を抑えるために単色刷りを基本としたが、それでも予算は10億4千万円にのぼる。
話題になった小学校高学年での英語の授業も、
今春から、各校の判断で始めることができる。

文科省はCD-ROMのデジタル教材を各校に配った。

クリックすると音声が流れたり、イラストが動いたりして、「子どもが興味を持ちながら学べる」という。

教室でパソコンに入れ、プロジェクターなどで映し出して使う。

 

『朝日新聞』2009年4月13日付

 

 

今年度から段階的に「脱ゆとり教育」に移行します。

大失敗に終わった「ゆとり教育」。教育レベルを下げただけに過ぎなかった。

「ゆとり教育」は単にカリキュラムを減らしただけでしたが、

学校では教えてくれないと言われるような内容を盛り込むべきだったと思います。