埼玉県教育局の島村和男教育長は、新年度の公立小中学校、高校の教員採用から、試験の配点や面接の観点を公表する方針を明らかにした。

具体的な選考基準を示すことで、採用の透明性を高める。

これまで選考基準は、試験要項の中に「豊かな人間性と教員としての使命感などを備えた人材を採用するため、筆答、論文などの試験成績に加え、クラブ活動などを勘案する」との基本方針を載せていた。

しかし、大分県教委の一連の事件を受けて、採用の透明性や公平性を高めることになった。

基本方針に加え、筆答、面接、実技など各試験の配点を新たに公開。

さらに、面接試験でどのような観点から受験者が評定されることになるのかも示すことにした。

埼玉県教育局は、4月に出す試験要項に合わせ、ホームページなどで公表する予定。

島村教育長は「選考の基本方針はどちらかというと抽象的だった。

配点などを明らかにすれば(受験者に)それなりの準備をしてもらえると思う」と話した。

 

『読売新聞』2009年2月22日付

 

教員採用にあたって、透明性や公平性があると、受験者は納得します。

コネだけで採用人数がうまって、真面目に勉強してきた人がバカを見るのでは、教員の質の低下にもつながると思います。

やはり、受験者がどういう勉強をどの程度してきたか、また、その人間性で、教員採用を決めてほしいと思います。