福井県内の児童・生徒の虫歯率と視力は全国平均と比べて4~10%も悪いことが、県が5日に発表した今年度の文部科学省学校保健統計調査でわかった。

学力と体力の全国テストでは抜群の成績を残した福井の子どもたちだが、健康・衛生面ではやや不安のある傾向が示された。

思わぬ課題の出現に、県教委は新年度から対策を強化する方針を決めた。

 

調査は子どもたちの発育や健康の状態を把握するために1948年から毎年実施されている。

今回は昨年4~6月、県内で147の幼稚園、小中高校を選び、各校の在籍者から発育状態については1万2143人、健康状態については5万8813人を対象に行った。

 

その結果、視力1.0未満の割合は、小学校で34.3%(全国平均29.9%)、中学校で62.7%(同52.6%)虫歯がある割合は、小学校73.4%(同63.8%)、中学校60.7%(同56.0%)だった。

県スポーツ保健課は「遺伝や環境なども影響するため一概には言えないが、勉強量が多いと、どうしても目が悪くなりがち。虫歯は、三世代同居率が高いため、祖父母がおやつを与え過ぎるためかもしれない」と、いずれも福井ならではの要因を挙げて分析している。

 

福井県は今年度から虫歯予防策として、県内の全小学校と特別支援学校の5,6年生を対象に「歯みがき名人認定事業」を始めている。

歯みがきへの関心を高めようと県歯科医師会と協力し、歯みがきの上手な児童を認定する取り組み。

今回の調査結果を受けて、虫歯予防対策をさらに充実させるとともに、視力向上をはかる方策を打ち出す方針で、同課では「効果が現れるには数年かかるだろうが、取り組みを強化していきたい」としている。

調査ではこの他、15歳女子(高校1年)の平均身長が158.1センチと全国1位になるなど、身長ではほぼすべての年齢で全国平均を上回った。

 

『読売新聞』 2009年2月6日付

 

県によって、特色ってあるんですねぇ。当然、県民性の違いもあるでしょうね。

もし、大阪人の僕が福井県に行ったら、うまくやっていけるのかなぁ?