知的障害者や自閉症の人たち向けのビジネスマナー書が出版された。

障害者雇用が進む一方で、トラブルも起きていることから、社会人として欠かせないマナーを身に着けてもらうのが狙いだ。

本のタイトルは、「見てわかるビジネスマナー集」

「明治安田こころの健康財団」が企画し、実際に障害者の就労支援にあたっている人や有識者、養護教諭らがまとめた。

 

 
よしあきのブログ-知的障害や自閉症の人のためのビジネスマナー集

 

 

あいさつや言葉遣い、服装、電話への対応など計32項目を列挙。

正しいマナーとマナー違反になる行為や態度をイラスト付きで紹介し、マナー違反をされた時の相手の気持ちも説明している。

例えば、「人から指示を受ける」では、「相手の顔を見る」「指示を復唱して確認する」などとアドバイス。

逆に「よそ見している」「指示された以外のことをする」ことはマナー違反で、「相手の信頼を失い、仕事をまかせられないと思われてしまう」。

このほか、雇用主や家族向けに、指導法やトラブル時の対応法、障害者雇用にかかわる制度なども紹介している。

同財団広報・支援部長の青山均さんは「ビジネスマナーは、仕事の継続に欠かせないもの。

雇われる側、雇う側がお互いに理解を進めてほしい」と話している。

税別:1,500円。ジアース教育新社(03-5282-7183)刊

 

『読売新聞』 2009年2月10日付

 

 社会福祉士国家試験を受けて、資格の取得を目指しているので、受験科目の1つである「障害者福祉論」で、障害者雇用についても学びました。

数年前までは、障害者雇用について、企業はほとんど力を入れていませんでした。本来、社員の1.8%にあたる人数の障害者を雇用しないといけないのですが、障害者雇用未達成の人数×5万円を払えば、それで済んでいたのです。

しかし、法改正で、未達成の企業は公表されるようになりました。

また、障害者専用の子会社制度ができ、ジョブコーチの配置も義務付けられ、昔と比べると、法制面も、企業の認識も変わってきています。

特別支援学校の教員志望なので、やはり、障害者が成人して、安心できる人生が送れることを願ってやみません。