発達障害児に対し、行政が成長に応じて、一貫した支援を行うため、三重県伊賀市は、子どもの発達支援を担当する部署を来年度から健康福祉部内に新設する方針を決めた。専門の職員が、学校や保護者からの相談受け付けなどに当たる予定。
発達障害はアスペルガー症候群、注意欠陥・多動性障害(ADHD)などの総称で、早期発見と適切な支援が改善に効果的とされる。

伊賀市高齢障害課によると、市内には400~500人程度の発達障害児がいると推計しているが、子どもの進学過程で情報が共有されずに適切な支援がなされないなどの問題があったという。

06年7月、知的障害を持つ子どもらの保護者による団体から市に設置の要望が寄せられ、検討が進められていた。
新設される部署では、保健師や教諭からなる専門職員が、保育所や小中学校に対し、どんな支援が必要かの啓発をするほか、保護者にも子どもの成長段階に応じたアドバイスを行い、その記録を一元的に管理する。

検討を進めている同課の増田基生課長は、「行政間の連携を深めることで保護者との信頼関係を築き、子どもへの支援を充実させたい」と話している。

 

 

この記事を読んで、僕も、発達障害児にとって大切なのは、青年期以降も継続した、一貫的な支援と、カルテのように、継続した記録の作成と確実な保存だと思います。

現実問題として、青年期以降の支援がない地域は少なくありません。知的障害を伴わない発達障害の場合は特に、その傾向にあります。