長野県内公立小中学校の学習障害(LD)注意欠陥多動性障害(ADHD)など、

発達障害の児童生徒数が、月末現在、過去最多の計3065人に上ることが、

県教育委員会の調査で分かった。

小中学校での調査はLD・ADHDのほか、

大人に対して反抗的な言動などを過剰に繰り返す反抗挑戦性障害自閉症などが対象。
2007年度からは広汎性発達障害の一種「アスペルガー症候群」の項目も追加した。

本年度調査での発達障害該当者の合計は、小学生2169人、中学生896人。

調査を開始した03年度は、小学生217人、中学生39人で、いずれも大きく増加傾向にある。 

県教委は本年度から、空き教室を利用して、他校の発達障害児も受け入れる通級指導の

実施校を3校増やし、5校にした。

小学1,2年生を対象に基本的な学校生活を身につけさせる「学習習慣形成支援授業」は

133校で実施し、担当教員208人を配置。
小中学校計29校では複数教員で指導するなど、対策に取り組んでいる。

増加傾向について特別支援教育課は、

「支援法の整備などで認識が高まる中、調査も回数を重ねて精度が上がっている事が増加の一因。

ただ発達障害者の実数が年々増えているかどうかは専門家の間でも議論があり分からない」

と分析。
その上で「学校での支援や専門機関との連携をしっかりしていくことが大切だ」と話している。

 

『中日新聞』2008年11月13日付


私は、この数字を見て、特におどろきませんでした。

というのも、知的障害(あえて「害」を使用します)を伴わないアスペルガー症候群や

高機能自閉症だけでも人口の1%いると言われていることを考えると、多いとは思いません。

これはあくまでも私の推測ですが、知的障害を伴っていない発達障害の場合、

発達障害だと認識されずに、性格的な問題として、片付けられていたのではないでしょうか?

そういう方々にとっては、辛い学校生活だと思います。