平成20年度 TEACCHプログラム研究会香川支部公開講演会
「自閉症の特性理解と支援~TEACCHに学びながら」
講師:藤岡宏先生<つばさ発達クリニック院長・TEACCHプログラム研究会元会長>

講師の藤岡宏先生は、TEACCHプログラム研究会の発足時(1989年)からのメンバーで、会の中心メンバーとして自閉症の特性に合わせた支援の普及に尽力されてきました。
1991年に高松で行われた「自閉症とTEACCHプログラム」というテーマでの藤岡先生のご講演は、TEACCHプログラム研究会香川支部の原点であるTEACCHについての学習会が始まるひとつのきっかけとなりました。
自閉症に関する情報が少なく、経験や勘に頼った実践を余儀なくされていた時代に、TEACCHの取り組みの紹介を通して、現在では当たり前になった、『参加のための環境操作の重要性』、『診断・評価に基づいた個別的プログラムの重要性』、『親、関係機関との連携の重要性』、『乳幼児期から成人期に至るまでの一貫した支援の重要性』、『特性理解に基づく構造化された指導の重要性』といった内容をお教えいただき、その素晴らしさに感動と共感を覚えた仲間たちが、TEACCHのことをもっと知りたいと文献を取り寄せ、読み合わせの会をするようになったのが香川支部例会の始まりです。

17年の歳月を経て、藤岡先生を香川支部の公開講演会にお招きできることになりました。
今回の講演会でも、時代とともに変わってきたこと、時代が流れても変わらないこと、自閉症の人と当たり前に暮らしていくための考え方や、具体的な実践方法などをたくさん提供してくださることでしょう。
自閉症児・者にたずさわっておられる方も、自閉症って何?という方にも、ぜひ聞いていただきたいお話です。

日時:10月26日(日)13:00~16:00
会場:かがわ総合リハビリテーションセンター・福祉センター2F研修室(高松市田村町1114番地)
参加費:TEACCHプログラム研究会会員:無料
会員外:1000円(当日受付でお支払いください)
会場準備の都合上、事前の申し込みが必要です。

 

【講師プロフィール】

藤岡宏(ふじおか ひろし) 1953年生まれ 九州大学医学部卒業
福岡大学精神科、東京都梅ケ丘病院で児童精神医学を研修
愛媛で大人の精神科医療に携わる傍ら、児童精神医療に関与
仲町台発達障害診療所、よこはま発達クリニック勤務を経て、2000年に愛媛県今治市に自閉症を主対象とした、つばさ発達クリニックを開業
よこはま発達クリニック顧問、川崎医療福祉大学非常勤講師、特別支援教育士スーパーバイザー、日本自閉症協会研究部委員