鹿児島県は19日、発達障害や知的障害などの早期発見と療育を目的とした
「総合療育センター」(仮称)の設置を検討していることを明らかにした。
同日あった県議会代表質問で伊藤祐一郎知事が答えた。
伊藤知事は「知的障害児を中心とした療育に加え、発達障害児の新医療や
肢体不自由児の外来リハビリなどを含む総合的な療育センター」とした上で、
設置場所については、
「(今年度末に)廃止予定の整肢園の設備などの活用を含めて具体的に検討したい」とした。
県障害福祉課によると、これまで別々の施設で対応してきた知的障害、肢体不自由、
発達障害の各分野への支援を総合療育センターに一元化。
乳幼児健診などで指摘を受けた保護者からの総合相談窓口を設置するほか、
その後の診断や療育体制を強化する。
中でも発達障害分野は、診断後のフォローが県内では不足していると指摘する声も多い。
作業療法や投薬、各種訓練なども含めた療育充実に重点的に取り組むほか、
保護者の心のケアにも力を入れる。
『南日本新聞』より