病院で、医師が患者の治療内容を書いたカルテと検査記録などを

ファイルした診療記録を患者ごとに管理し、

その医療情報を医療の場に提供するのが、診療情報管理士です。

 

診療情報管理士は、まず、患者の診療記録の出し入れ管理や
検査伝票の添付をします。


次に、診療記録に担当医師が書いた診療の要約(サマリー)を読み取り、

必要事項の記入もれや医学用語の間違いなどをチェックします。

診療要約の医師の記入もれに対しては、

院長や担当医師に報告して、修正するように指示します。

 

そして、病名や入院日数などをコード化して、

管理用のコンピュータ入力し、登録します。

疾病の分類は、約7000項目あります。

診療要約は、患者が再び訪れた時に、

初めて診る医師がひと目で病歴を確認できる情報です。

 

さらに、診療情報管理士は、医師や看護師などの求めに応じて、

患者の手術記録や看護記録などを管理用コンピュータで検索して、

情報を提供します。
その医療情報は、医学の研究や治療のデータとして役立てられます。

 

診療情報を管理する仕事は、診療記録の内容を理解し、

その情報を医療や福祉の場に提供するための医学知識が必要です。