【特徴】
1)直腸から口側に向かって発生する原因不明の大腸炎。
2)病変は大腸に限局(限定)して、表層粘膜の「びらん・潰瘍」が多発する。
3)精神的なストレスが、潰瘍性大腸炎の悪化因子となる。
4)10年以上経過した慢性持続型大腸炎には、大腸癌発生の可能性がある。
5)必ず直腸に病変がある。
6)好発年齢は20歳代で、男女差はない。
7)日本の患者数は6万人くらいで、年間に数千人が発症する。
8)厚生労働省の難病に指定されている。
【症状】
1)持続性または反復性の粘血便、血便。
2)下痢、腹痛。
3)発熱。
【治療】
内科療法と外科的療法(大腸全摘術)とがありますが、
内科療法として、主にステロイド剤や免疫抑制剤や抗生物質を投与します。
また、食事療法として、活動期に大腸を刺激する食物繊維や、
下痢をおこす高脂肪食を避けることが重要です。
ちなみに、安倍元首相も、潰瘍性大腸炎だと思われます。(主治医がこの疾患の権威なので…)