去年(2007年)、大学の通信教育で提出したレポートを載せます。障害者の運動について、外国と日本では、温度差があるように感じます。

 

<以下レポート本文>


2001年5月にWHO総会から承認された国際障害分類改訂版(ICF)従来の障害理解(ICIDH)との違いを述べる。

従来のICIDHでは、機能障害・能力低下・社会的不利と、障害を3つの階層で捉え、障害は個人の属性に依拠していた。
しかし、ICFでは、障害や生活機能を健康状態や背景因子としての環境との相互作用で捉えるということが大切とされている。
さらに、ICIDHでは、生活上の不自由、不利益に結びつかない場合は障害とみなされなかったが、ICFでは、生活機能・障害・健康と、従来よりも幅広い視点に立っている。


ICIDHは、疾病の結果の分類であったが、ICFは、健康の構成要素の分類であり、視点が移行されている。つまり、ボトムアップからトップダウンへの視点変換である。その意味でICIDHとは違い、ICFの対象範囲は普遍的である。