昨年(2007年に)書いた、大学通信課程のレポートの一部です。

 

<以下レポート本文>


自閉症児の認知や対人関係の特徴をまとめる。
認知の特徴として、暗黙の了解や普通なら誰もがもっている常識的理解の欠如、他人の言葉や態度が暗示している真の意味の理解の欠如がみられる。
さらに、決まりごとになっている具体的な行動は認知できても、突然の変更や抽象的な行動を認知することに顕著な障害がみられる。
対人関係の特徴として、目と目で見つめ合う、顔の表情、体の姿勢、身振りなど、対人的相互反応を調節する多彩な非言語性行動の使用に顕著な障害、興味のあるものを見せる、もってくる、指さすなど、楽しみや興味、成し遂げたものを他人と共有することを自発的に求める能力の欠如など、相互交流においての障害がみられる。

さらに、他人と会話を開始し、継続する能力が極めて低い。
このように、言語および非言語的コミュニケーションの質的障害が特徴である。

 

<レポートは以上>

 

一般的に自閉症は、このレポートのように定義づけられています。
もちろん、人それぞれで、みんな性格が違うように、特徴も様々です。
自閉症の人は決して珍しくありません。
ただ、程度に差があるので、目立つ人と、目立たない人がいます。
自閉症というものを本当に理解している人は、まだまだ少ないのが現状です。
「自閉症=ひきこもり」だと勘違いしている人もいます。

 

やはり、社会のみんなが、障がい者や難病にかかっている人を特別視せず、共感はしても、同情はしないといった感覚をもつことが大切だと思います。

「心の豊かさ」とは、そういうことではないでしょうか?