疲労感だけでなく、微熱や頭痛、関節痛、思考力の低下、睡眠障害といった症状を伴う状態になっていませんか?

 

これは、単なる過労で疲れが取れない状態とは全く異なります。

原因はよくわかっていませんが、最近はストレスの影響が注目されています。

 

ストレスを受けると、様々なホルモンのバランスが崩れます。

病原体から体を守る免疫系にも影響し、外敵と闘うNK(ナチュラルキラー)細胞の活動が低下します。

すると、体内に潜んでいたウイルスが勢いづき、それを攻撃する免疫物質が作られますが、調節がうまくいかず、かえって神経系や内分泌系(ホルモン)にダメージを与えます。

悪循環の結果、体中から神経を通して脳に信号を伝える各種の神経伝達物質が減り、脳の細胞が変調をきたして異常な疲労感が生じる、とみられています。

 

患者の血液中では、神経伝達物質の合成に必要な「アセチルカルニチン」という物質が少なく、特に脳内の自律神経系をつかさどる部位で減っていることが最近わかっています。

これで、体のだるさといった症状が現れる理由も説明できるという訳です。