午後からセンターに到着すると、テーブルの上に大きな段ボール箱がひとつ置いてありました。
急いで中を覗き込むと子猫が２匹、離して置かれてました。
まさか、、、
死んでる？
この子たちは、別々の場所で、死んでる猫がいる。という市民からの通報を受け、清掃課から引き取りに行ったところ、まだ息があったということでセンターに連れて来られたのでした。
１匹は
事故に遭ったであろう
血だらけの顔
苦しそうな息づかい
時折、後ろ脚で首を掻く仕草
痛いのかな？
痒いのかな？
もし、そうだとすれば、少しはまだ余裕がありそう。
まだ、命の期限に間に合いそう
と思ったのも束の間
どんどん呼吸が苦しそうになる。
病院へ急いだ
「がんばれ！」
「もうすぐ、先生に診てもらうからね！」
「がんばれ！」「がんばれ！」
「あと少し、がんばれ！」って
でも
病院に向かう車の中で、命尽きてしまいました。
間に合わなかった
痛かったね
苦しかったね
ごめんね
助けてあげられなかった
ちいさな儚いいのちでした。
かろうじて息をしてたもう１匹のこの子
病院に着くと、看護師さんがすぐに状況を察してくださり、この子を優先して診てくださいました。
良かった！
何とか間に合った。
診察台の上で、びくともしない。
生後４０日位でしょうか？
極度の脱水状態で衰弱し、痩せ細った小さなからだ。
目はうつろで意識もない様子です。
預かろうか。と、先生。
そのまま預かっていただくことに。。。
２日後、面会へ。
思った以上に回復が早い様子に一安心。
食欲旺盛ですよ～
と看護師さん。食欲があるって、何より嬉しいことですね。
先生、看護師の皆さん、本当にありがとうございます。
レントゲンの結果、骨にも異常はなく、１５日に退院しました。
それは何より嬉しいことだけど、シェルターは満杯で、この子のケージを置く場所すらないのです。
どうしよう？なんて考えてる暇はありません。
必然的に私が預かるしかないので我が家に連れ帰りました。
退院して翌日撮った動画です。
左半身が麻痺していて、歩こうとするけど、力が入らなくて、すぐにコロンとひっくり返って仰向けになります。
これまでも、こんな子たちを沢山みてきたので、まっ、時間が解決してくれるだろうと、あまり気にも留めず、半月が過ぎようとするころから、思ったとおり、まだ完全ではないけれど、だいぶ足取りがしっかりしてきました。
そして、６日前に撮った写真。
こんなに元気に可愛くなりました。
そこで、先週の土曜日、血液検査とワクチン接種に連れていきました。
、、、血液検査の結果、、、
検査キッドの左側はエイズで、右側が白血病です。
どちらも赤い線が一本だけなら陰性ですが、この子の場合、右側の赤い線の下に、うっすらもう一本浮き出てきてます。
「ガーン！！」
白血病ウィルス陽性でした。
しかし、ここで諦めてなるものか！
代表に相談すると、陰転するかも知れないので、直ぐにインターフェロンでの治療を始めてくれということでした。
現に、当会でこれまでも、陰転した子が数匹いたからでした。
早速、その当日からインターフェロンでの治療が始まりました。
１日おきに３回して、一月後に再度、ウィルス検査をするというものでした
元気に走り回って欲しいという思いを込めて『駿』シュンと名付けました。
『シュン』の白血病ウィルス陽性が陰転しますように！
皆さんも、一緒に祈ってくださると、大変こころ強いです。
がんばれ！！『シュン』！！
Okamura
※今後ともご協力を
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