監督：金子修介
出演：岡田将生 羽村仁成
殺人犯と少年たちが繰り広げる心理戦の行方を描いたクライムサスペンス。「バッド・キッズ 隠秘之罪」のタイトルでドラマ化され中国で人気を集めたズー・ジンチェンの小説「悪童たち」を原作に、舞台を沖縄に移して映画化した。実業家の婿養子である東昇は、義理の両親を崖の上から突き落として殺害する。完全犯罪のはずだったが、3人の少年少女がその現場を偶然カメラでとらえてしまう。それぞれ複雑な家庭環境や家族の問題を抱える少年たちは、東を脅迫して大金を手に入れようと画策する。
映画としてはめちゃめちゃ面白かった。義父母を殺した男と、それを目撃してゆする少年たち。両者の騙し合いというか、相手の裏をかく心理戦とでも言おうか。最初はいい子に見えていた少年が、最後にはとてつもないモンスターに見えてくる。母親まで殺すのかと思って、終盤は緊迫感でドキドキした。こんな中学生、怖すぎる。最後の終わり方も秀逸だった。逮捕・補導されるのか、何とか逃げ切るのか。最後に続編みたいな映像が流れたけど、続編あるのかなぁ。
☆☆☆☆（Ｔ）