監督:滝本憲吾

出演:岡山天音 仲野太賀

 

 「伝説のハガキ職人」として知られるツチヤタカユキの同名私小説を原作に、笑いにとり憑かれた男の純粋で激烈な半生を描いた人間ドラマ。不器用で人間関係が不得意なツチヤは、テレビの大喜利番組にネタを投稿することを生きがいにしていた。6年が経った頃、お笑い劇場の作家見習いになるが、笑いを追求して非常識な行動をとり、周囲の人とうまくやれずに劇場を去る。その後ラジオ番組への投稿で注目を集めるようになったツチヤは、憧れの芸人から声を掛けられ上京する。

 

 「伝説のハガキ職人」と言われても知らないし、ツチヤタカユキ氏も知らない。だから彼のすごさが全く分からず。自分のことだけ考えて、人に当たり散らし、内向的で人付き合いが下手な男にしか見えない。でも、そんな彼に母親、友達、芸人は優しく接する。特に芸人の仲西は根気強く、面倒を見て、仕事も振ってあげる。だけど、結局、彼の元からも逃げてしまう。これは何が言いたい映画だったの?最後、ツチヤタカユキが何とか独り立ちするまで描かないから、中途半端だった。

☆☆(T)