首 | 3代目大村屋

3代目大村屋

映画・ダンス・旅行を中心に、日々感じた事を…

監督:北野武

出演:ビートたけし 西島秀俊 加瀬亮

 

 北野武が「本能寺の変」を題材に壮大なスケールで活写した戦国スペクタクル映画。天下統一を目指す織田信長は、毛利軍、武田軍、上杉軍、京都の寺社勢力と激しい攻防を繰り広げていた。そんな中、家臣の荒木村重が謀反を起こして姿を消す。信長は明智光秀や羽柴秀吉らに村重の捜索命令を下す。秀吉は弟秀長や軍師黒田官兵衛らと共に策を練り、元忍の芸人曽呂利新左衛門に村重を探すよう指示。秀吉はこの騒動に乗じて信長と光秀を陥れ、自ら天下を獲ろうと狙っていた。

 出演している俳優の豪華な顔ぶれにびっくり。あまり顔が見えないような役やちょい役で、すごい大物俳優が出ていた。さすが北野武だと思った。本能寺の変はドラマや映画で何度も描かれているけど、今作は史実に忠実ではなく、フィクションもかなり織り交ぜてあり、北野カラーがよく出ている映画だった。織田信長や明智光秀を同性愛者として描いたり、すぐに首を切り落とすなど残虐なシーンが多いけれど、その一方でクスっと笑えるようなアドリブかと思うようなやりとりが挿入されていたりして、面白かった。最後まで飽きずに見られた。今までとは一味違う「本能寺の変」だね。

☆☆☆☆(T)