キングダム 運命の炎 | 3代目大村屋

3代目大村屋

映画・ダンス・旅行を中心に、日々感じた事を…

監督:佐藤信介

出演:山崎賢人 吉沢亮


 原泰久の人気漫画を実写映画化した「キングダム」シリーズの第3作。春秋戦国時代の中国。天下の大将軍を志す少年信は秦の若き国王嬴政と運命的な出会いを果たし、ともに中華統一を目指す。魏との戦いの後、秦に積年の恨みを抱える隣国趙が攻め込んでくる。嬴政は伝説の大将軍王騎を総大将に任命。王騎から戦いへの覚悟を問われた嬴政は、かつての恩人紫夏との記憶を語る。100人の兵士を率いる隊長となった信は、王騎から「飛信隊」という部隊名を授かり、敵将を討つ任務に挑む。

 

 趙からの攻撃を受けて、応戦する秦。なんと、戦いの途中で映画が終わってしまった。どんだけ時間かかるんだよ。戦国時代って多くの国が乱立していた時期だよね。中華統一まで何作作るつもりなんだろう。漫画が原作だと、何十巻も続くし、細かい人間関係の描写もできるけど、映画なんだからさー、その辺もう少し考えようよ~。「男はつらいよ」とか「釣りバカ日誌」みたいに一話完結ならともかく。次の作品までの時間が長いと、お話や登場人物忘れちゃうんだよね。

 まあ、映画全体への文句はこれくらいにして、今作では、若き嬴政が人質となっていた趙から秦に逃げるのを手助けしてくれた女性商人紫夏との出会いと別れが描かれていた。あとは戦闘シーン。迫力があって、この映画はこれでもっているようなものだね。しかし、信の100人隊はほとんどが農民兵なのに、誰も死なない不思議。そして、私がこのシリーズで一番の見どころだと思っている王騎将軍は今作でも一番存在感があった。「んふっ♡」みたいな台詞が何回か出ててきたけど、さすがだわ~。このシリーズは間違いなく大沢たかおの代表作になったと思う。調べたら始皇帝は38歳で中華統一を果たしたんだとか。演じる吉沢亮がその年になる頃には、映画も終わるのかしらね。
☆☆☆(T)