監督・脚本:田中聡

出演:安藤瞳 保亜美

 

 娘の命を理不尽に奪われた母親の危険な愛情を描き、国内外の映画祭で評価された短編映画。床屋を経営し多忙な日々を過ごす安川良子は、小学5年生の娘裕美が天然パーマを理由に学校でいじめに遭っていることを知りながらも何もしてあげられずにいた。そんなある日、裕美が崖から転落して亡くなってしまう。良子はいじめが原因だと訴えるが、誰にも聞き入れてもらえない。やがて良子は、裕美の死の真相を知り……。

 

 自分の娘が死んだのは、事故ではなく、いじめで突き落とされたからだと知った母親の復讐劇。この手の作品、最近多いんだけど、どの作品もとにかく出てくる人が冷静さを欠いて、途中からスプラッタームービーのような感じになっちゃうのどうにかしてほしい。いじめていた側の子どもたちの母親も最初からけんか腰で、まとめ役になるはずの担任教師が役立たず。話し合いが成立せず修羅場になってしまうのも当然なんだけど、それにしてもいきなり手を出すかねー。久しぶりに金返せレベルの出来。
☆(T)