監督・出演:ショーン・ペン

出演:ディラン・ペン キャサリン・ウィニック

 

 ジャーナリスト、ジェニファー・ヴォーゲルの回顧録を原作に、愛する父が実は犯罪者だったと知った娘の葛藤と家族の絆を、実話を基に描き出す。1992年、アメリカ最大級の偽札事件の犯人であるジョン・ヴォーゲルが、裁判を前にして逃亡。ジョンは高度な技術で偽札を製造したが、その顛末を聞いた娘ジェニファーが口にしたのは、父への変わらぬ愛情だった。カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された。

 

 期待しすぎたのか、イマイチだった。ろくでもない父親だけど、子どもには愛されるってケースはよくある。母親が一時、育児できないような状況だったから尚更なんだろうけど。10代になって会った時には父親のダメさ加減を理解しただろうけど、それでも好きなんだね。父親が好きだったと言うより、両親揃って幸せだった時代に浸っているという感じなのかな。父親が偽札づくりに手を染めるようになった経緯は明らかにされないし、それを知った後の、主人公の思いをもっと丁寧に描いても良かったのかな、と思う。
☆☆☆(T)