ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ | 3代目大村屋

3代目大村屋

映画・ダンス・旅行を中心に、日々感じた事を…

監督:ウィル・シャープ

出演:ベネディクト・カンバーバッチ クレア・フォイ

 

 猫をモチーフにしたイラストで人気を集めたイギリスの画家ルイス・ウェインの生涯を描いた伝記映画。イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターに。やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかし間もなくエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫をピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。

 

 有名になって名声を得ても、寂しい人生だと思った。元々、ちょっと風変わりな人だったみたいだけど、愛する奥さんを早くに亡くさなければ、もっとずっと幸せな人生だったんだろう。父親を亡くし、母親とたくさん妹の面倒をたった一人で見なくちゃいけなかったのは、本当に大変だったよね。妹たちは全員結婚せず、自立もしないで、世話になるだけなって勝手なことばっかり言ってるように見えた。落ちぶれたとは言え上流階級の娘が働くなんて、当時は考えられなかったのかな。絵はたくさん売れたけど、版権も一緒に売ってしまったから、それほどお金は入ってこなかったらしい。映画の中で彼が穏やかに笑っていたのは、奥さんとの新婚生活の一時期だけだったんじゃないかな。
☆☆☆(T)