監督:パブロ・ラライン

出演:クリステン・スチュワート ティモシー・スポール

 

 ダイアナ元皇太子妃がその後の人生を変える決断をしたといわれる、1991年のクリスマス休暇を描いた。チャールズ皇太子との夫婦関係は冷え切り、世間では不倫や離婚の噂が飛び交っていた。しかしエリザベス女王の私邸サンドリンガム・ハウスに集まった王族たちは、誰もが平穏を装い、何事もないかのように過ごしている。息子たちと過ごす時間を除き、自分らしくいられる時間はどこにもなく、常に誰かに見られ、彼女の精神は限界に。追い詰められたダイアナは故郷サンドリンガムで、その後の人生を変える重大な決断をする。

 

 これ、どこまでが事実なの?こんな詳しい状況は、当時私邸に集まっていた王族から聞いたんだろうけど、ダイアナ本人の気持ちは誰にも分からないよね。クリスマス休暇に離婚を決意したという噂を基に、3日間を想像して映画にしたのかな?ダイアナ元妃は最初から最後までずっと苛立っていて、それまでに様々な抑圧があったんだろうけど、ただのヒステリックなわがまま娘にしか見えなかった。

 

 プライバシーは守られないし、無意味な伝統を重んじる風潮は息が詰まりそうになるだろうけど、たった3日なんだから我慢して、波風立てないように過ごせばいいのにって思った。夜中に自分の生家に行こうとしたり、冷蔵庫からケーキを盗み食いしたり、わざと怒られるようなことをしているとしか思えない奇行の数々。息子のウィリアムがなだめるって逆じゃない?それほど精神を病んでいたって表現したかったのかな。そして、クリステン・スチュワートが上目遣いで人を見たり、必要以上に首をかしげたりするのがウザかった。ダイアナ元妃の癖なのかもしれないけど、やり過ぎのような気がした。
☆☆(T)