監督・出演:チュ・サンミ

出演:イ・ソン

 

 1950年代、北朝鮮から秘密裏にポーランドへ送られた朝鮮戦争の戦災孤児たちの真実を描いた韓国発のドキュメンタリー。俳優チュ・サンミが監督を務め、韓国でも知られていない歴史の闇にスポットを当てた。ポーランドへ強制移送された戦災孤児たちの存在を偶然知ったチュ監督は、10代で命がけの脱北を経験した大学生イ・ソンと共にポーランドを訪れる。2人は孤児たちの悲痛な記憶をたどる旅の中で、異国の子どもたちを我が子のように受け入れ育てた教師たちと出会う。今でも子どもたちを懐かしく思い、涙を流す教師たち。やがてイ・ソンは泣きながら、現在も北朝鮮にいる家族について語りはじめる。

 

 消化不良気味で終わった感じ。もっときちんと調べてほしいわ。戦災孤児として、ポーランドで育った人のその後をちゃんと追ってほしかった。事実関係もはっきりしなかった。背景としては、朝鮮戦争で国力が弱っていた北朝鮮の金日成が同胞の社会主義国に頼ったんだよね。子ども達は東欧で元気を回復し、学習し、北朝鮮に戻って祖国建国の力となる、ということらしい。でも「韓国の人は引き取りにこなかった」って、台詞があったってことは、韓国からも孤児が送られて、その子たちはそのままなのかな。インタビューだけで、きちんと説明がないから、よく分からなかった。ポーランドでのインタビューだけじや弱いよ。もっといろんな方面の関係者からインタビュー集めないと。当事者に一人もインタビューできてないのが致命的だった。

☆☆(T)