監督:フィリップ・ファラルドー

出演:マーガレット・クアリー シガニー・ウィーバー

 

 「ライ麦畑でつかまえて」などで知られるアメリカの小説家J・D・サリンジャーを担当する女性エージェントと新人アシスタントを描いたジョアンナ・ラコフの自叙伝を映画化。90年代のニューヨーク。作家を夢見るジョアンナは、老舗出版エージェンシーで働き始める。業務は世界中から届くサリンジャーへのファンレターの対応処理。心揺さぶられる手紙を連日読むうちに簡素な定型文を返信することに気が進まなくなり、個人的に手紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナは、サリンジャー本人から一本の電話を受ける。

 

 新人社員が仕事を頑張るうちに、自分のやりたかった事に改めて気づいて自立していくというお話。なんだか、よくある話だなーと思った。出版エージェンシーに勤めてサリンジャーの担当者になった実在の女性がモデルらしい。予告編の時からストーリーは予想できて、その通りだった。ここで働いた経験が、彼女にとってどう役に立ったか、どういう意味を持つのか、もう少しちゃんと描いた方がいいと思った。せっかくなら、サリンジャーとの関係性をもっと全面に出して、他のお話との差別化を図った方が良かったんじゃないかなー。
☆☆(T)