監督・脚本:フランソワ・オゾン

出演:フェリックス・ルフェーヴル バンジャマン・ヴォワザン

 

 オゾン監督が、若い頃に読んで影響を受けたエイダン・チェンバーズの小説「おれの墓で踊れ」を映画化。16歳のアレックスは、沖でヨットが転覆し、18歳のダヴィドに救出される。2人は友情を深め、やがて恋愛へと発展する。2人は「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」という誓いを立てる。しかし、ある女性の登場で2人の関係はあっけなく終わる。さらに、ダヴィドの不慮の事故により、アレックスは絶望に暮れる。生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、ダヴィドと交わした誓いだった。

 

 よくある、ひと夏の、激しくももろい初恋を描いた作品。ただし、恋愛に落ちるのは少年2人。だけど、同性同士でも異性間でも恋に焦がれる若者の気持ちは同じだね。お話はワンパターンの感じがぬぐえなかった。それにしても、オゾン監督は若手の俳優を見出すのが本当にうまい。主人公アレックスを演じた新人のフェリックス・ルフェーヴルはめちゃ美形で、これからの作品が楽しみ。

☆☆☆(T)