監督:イ・チャンドン
出演:ユ・アイン チョン・ジョンソ スティーブン・ユァン

 イ・チャンドン8年ぶりの新作。村上春樹の「納屋を焼く」が原作。運送会社でバイトをしながら作家を志すジョンスはある日、幼馴染のヘミに再会する。アフリカ旅行で留守にする間、自宅で飼っている猫に餌を与えてと、ジョンスに頼む。ヘミは半月後、旅先で知り合ったベンを伴い帰国。3人で出かけたり飲んだりする日々が続き、ある日、2人でジョンスの家にやって来る。夕日が沈んでいく絶景の中、ヘミは踊り、ベンは告白する。「醜いビニールハウスを2カ月ごとに燃やすのが趣味で、また時期が来た」と。この日を最後に、ヘミは消える。

 何となく、イ・チャンドンっぽくないかなーと思ったけど、8年ぶりで、韓国の社会情勢も変わっているから、作風も変わったのかもね。内容は面白かった。最初から最後まで、何か意味ありげで、ベンが登場してからは謎が更に深まって緊張感が高まった。優しそうで、微笑みを絶やさないベンがめっちゃ気味悪かった。
衝撃的な終わりだった。NHKで放送された短縮版は見てないけど、ラストは違うのかな。
☆☆☆☆(T)