この1年間副将を務めさせていただいた岡田幹太です。栗本からじゃんけんが弱いと言われましたが、最近は粘り強さを手に入れ強者ポジとして君臨しています。
そんなことはさておき、大学生活最後のブログということで、この1年間感じていた思いを綴らせていただきます。最後まで読んでいただけると幸いです。



「この1年間、苦しかった」

これが、今の正直な気持ちです。
誰にもこの思いを打ち明けたことはありません。この場を借りて、初めて言葉にします。

大学3年までは関西リーグにも多く出場し、それなりに活躍することができた。チームが降格争いをしていた昨シーズンも、自分自身のパフォーマンスは高かったと思う。チームの中心としてプレーしているという自覚もあった。
「次の代になったら、もっと高いレベルでチームを引っ張るんだ。」
そう強い気持ちで迎えた4回生の春。関西リーグ開幕を迎えました。

しかし、思うようにプレーできない。スタメンでは出ているものの、どこかピリッとしない。
試合を重ねるごとに、途中交代が増え、自信が少しずつ削られていきました。
自分のプレーが“可もなく不可もなく”なのは分かっているのに、何をどう直せばいいのか分からなかった。
「どうすればチームの勝利に貢献できるのか」
迷いはプレーに現れ始め、ミスも増え、消極的なプレーが増えた。そして遂にスタメンからも外された。

スタメンを外れた自分が情けなくて悔しかった。でも、そんな状況をどこかで受け入れてしまっている自分もいて、もっと嫌になった。
何をしたら良いのか分からず、とりあえず筋トレを始めてみたり、フィジカルを鍛え直してみたりした。
今思えば、4回生の6月から焦って筋トレしても意味はなかったかもしれません。
それでも、「何かを変えたい」そんな想いだけで動いていました。

そんな迷いの中で迎えた関西選手権、相手は格上の関西大学。
この試合で、自分を取り戻すことができました。
「勝ちたい」という気持ちだけで、がむしゃらに走り続けた。相手に抜かれても、何度も食らいついた。あの日の自分は上手く見せようとか、誰かに評価されたいとか、そんな気持ちを忘れていた。
結果は0-1の敗戦でしたが、久しぶりに“サッカーをしている自分”を感じられた試合でした。
この試合が思い出させてくれたのです。
「考える前に、チームの勝利のために走れ。」 と。

ここからはスタメンに復帰することができ、自分本来のプレースタイルを取り戻すことができたと思う。夏休みで更に自分の長所である個人戦術の高さに磨きをかけ、調子は鰻登りに良くなった。サッカーが4年間の中で最も楽しいと感じた。そんな中迎えた後期リーグ開幕5日前の何気ない朝練の出来事だった。

足首を捻挫してしまった。高校生の頃に1度怪我した部分の再発だった。なんで4回生のこの時期なんだと誰にもぶつけらない悔しさがこみ上げてきた。中々良くならない足に焦りを感じ、このままシーズン終盤までサッカーができないのかなと思っていました。
そんな中、迎えた後期リーグ第2節京都先端科学大学戦。
逆転勝利をベンチ外から観て、心が震え上がった。ピッチには試合終了のホイッスルが鳴るまで諦めずに体を張って戦い続ける大阪公立大学体育会サッカー部がいた。自分はこんな素晴らしいチームの部員なんだと改めて気付かされた。自分にもう一度諦めずに頑張りたいと思わせてくれた。このチームのために自分も戦いたいと思った。

痛みに耐えながらもなんとか復帰し、10月、久しぶりにピッチへ。
久々の感触と仲間の声援に、胸が熱くなりました。
大差で勝利した試合でしたが、個人的には心に残る試合の一つになりました。

振り返れば、あっという間の4年間でした。
チームとして掲げた「2部昇格」という目標には届かなかったけれど、
私はそれ以上に価値のある“宝物”をこのチームで得ることができました。

頼もしくて尊敬できる先輩方。
何事にも本気で向き合える後輩たち。
そして、個性豊かで“変”だけど、どこまでも真っすぐで信念を持つ同期たち。
この大阪公立大学体育会サッカー部で過ごした4年間は、私にとって一生の財産です。
ここでの経験が、これからの人生の糧になると確信しています。
本当にありがとうございました。

とはいえ、まだ最終節・神戸大学戦が残っています。
この苦しかった1年間で、自分は間違いなく成長できたと感じています。
最後の最後まで、自分のプレーを貫き、仲間のため、チームのために全力で戦います。
ぜひ現地で、熱い応援をよろしくお願いいたします。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は4回生ラストブログ。
ラストを飾るのは、1年間チームをピッチ内外で引っ張り続けた主将の三浦太輝です。
猪突猛進で脳筋な彼なら、きっと最高のブログで締めくくってくれるでしょう。お楽しみに!