こんにちは。4回生の栗本素晴です。
田中が刈り上げいじりしてきますが、僕は3ミリで彼は0.5ミリです。それでよくいじれるなと心の底から笑えます。
そんなことはどうでもよくブログを書きたいと思います。最後のブログなので感動ものを書くべきなのでしょうが、ここでは自分のありのままの本心を書こうと思うので、暗い気持ちにさせてしまったらすいません。
右膝の3度の怪我。これが僕のラストイヤーを苦しめ狂わしました。それまで淡々とサッカーを楽しみ今後もそうなるだろうと思っていましたが、4回生で初めて膝を怪我します。でもその怪我は再発しながらもなんとかリハビリをし復帰できました。しかし後期リーグが始まる直前の夏合宿でまたしても最悪は起きました。この膝の怪我は僕の心を絶望させ、それ以降は正直サッカーが苦しく楽しいと思うことはほぼありませんでした。強くボールを蹴るたびに激痛が襲い怖くなるのです。練習前には「ああやらないといけないんだな」と不安になり、一つ一つのメニューが終わる度にホっとするような日々が続きました。痛く怖く徐々に感覚がなくなっていく右膝ともう上手くプレーできない自分に絶望し、元の自分には戻らないんだなと夜な夜な悲しくなることもありました。そんな膝の状態で良いプレーができないサッカーはもう好きではありません。何で俺が怪我、運が悪いんだよと嘆こうとしたときふと思ったことがあるのです。足がめっちゃ速いわけでも、フィジカルやヘディングが強いわけでも、ドリブルが特段上手いわけでも、守備で圧倒できるわけでもないこれといった特徴のない自分が試合に出れていたのは逆に運が良かったのかもしれません。華も派手さもない地味なプレーばかりする自分を信じて使ってくださった方々に心の底から感謝しております。生まれ変れるのなら記録や記憶に残るプレーをして輝きたいです。
小学生の頃から大好きだったサッカーが苦しいだけの存在に変わっても辞める決断ができなかったのは同期らと目指す2部昇格でした。本気で2部昇格を目指している同期の姿を見て「もう一度こいつらとピッチに立ちたい」その思いだけでトレーナーさんにテーピングを巻いてもらい、痛み止めを飲み最後はアドレナリンを信じて懸命に足を動かしました。同期は部活時は頼りになり励ましてくれ、プライベートの時には笑かし幸せを与えてくれる存在であり、同期とのかけがえのない時間は認知症になっても守りたい記憶です。ありがとう。
いよいよラストマッチです。今後はもうサッカーとは関わらない人生を送ろうと今は考えているので、サッカー人生最後の試合となります。全力で楽しんで、精一杯自分のプレーを表現し、このエンブレムを背負えたことに感謝しスパイクを脱ぎたいと思います。杉本の地で引退するなんて子供の頃は思いもしませんでしたが、最高の終わり方なのではと今では思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。次回はサッカーではキレのあるドリブルで相手を抜き去りますが、じゃんけんでは細く弱すぎる岡田幹太です。お楽しみに!

